トルコ語

話されている国・地域

ここで紹介するトルコ語は、トルコ共和国で公用語とされているトルコ語のことです。というのも、共和国のトルコ語と似た系統に属するトルコ系の言葉を用いる話者は、近隣のギリシャ、ブルガリア、イランはもとより、中央アジアのトルクメニスタン、キルギス、ウズベク、カザフ、中華人民共和国の新疆ウイグル自治区といった場所にもいるからです。

トルコ国内でのトルコ語話者数は正確にはわかりません。日本の外務省のサイトによると、2015年12月現在でトルコの人口は77,695,904人、つまり7800万人くらいの人が暮らしていることがわかります。なぜ正確な数がわからないか。トルコに居住するすべての人がトルコ語を母語とする訳ではなく、流暢に操ることができる人ばかりではないためです。もちろん全く話せないと言う人は今ではかなり減っていると思います。

このほか、トルコ国外に住むトルコ移民も話者に加えることができます。今の日本で「移民」というとピンときませんが、トルコ国内から大量の移民が世界各地に出ています。中でもヨーロッパ諸国は最大の移民先で、とりわけ、ドイツには多数のトルコ移民とその子孫が暮らしているといわれます。英語版ウィキペディアの「ドイツのトルコ人」という項目をみてみると、ドイツ居住のトルコ出身者は約300万人とあります。多分みなさんご存知のメスト・エジル(Mesut Özil; レアル・マドリード)もドイツ生まれのトルコ人です。ただ、ここでもドイツ居住のトルコ出身者と一般化していっていますが、これはあくまでも出国先が「トルコ」というだけであって、信仰や母語の点でみなが一様な訳ではありません。

トルコ語の特色

Ben seni seviyorum.「わたしは(ben)あなたのことが(seni)好きです(seviyorum)」現在のトルコ語はご覧のようにラテン文字を用いています。また、語順の点で、トルコ語は日本語と似ています。「わたしは」というのを言わないで、seni seviyorumという風にいうこともできます。これはなぜかというと、最後の動詞部分(seviyorum)の末尾の-umは、この動詞の行為者が「わたし」であることを示しているからです。また名詞の後に「〜を」「〜で」「〜に」「〜から」などの格接尾辞を付けるので、語順は比較的自由です。ちなみにseniは、sen(あなた)、-i(を)を示しています。語順の点や、名詞の後に「で」「に」「を」などの接尾辞をつける点で、トルコ語は日本人が比較的学びやすい言葉だと思います。

トルコと関連するいくつかの小説・漫画

  • ジェイソン・グッドウィン『イスタンブールの群狼』(ハヤカワ文庫)
  • ジェイソン・グッドウィン『イスタンブールの毒蛇』(ハヤカワ文庫)
  • オルハン・パムク『わたしの名は赤』上下(ハヤカワepi文庫)
  • 夢枕獏『シナン』上下 (中公文庫)
  • 篠原千絵『夢の雫、黄金の鳥籠』(小学館)
  • 高橋由佳利『トルコで私も考えた』(集英社)
  • 森川久美『イスタンブル物語』(角川書店)
  • 安彦良和『クルドの星』(徳間書店、チクマ秀版社)

 

生徒による授業紹介

トルコ語を話せるようにするというよりはトルコとはどんな国なのかを知るということを中心に学習しました。トルコについて調べて発表することや簡単な文法理解はもちろん、トルコならではのゲーム「ピシュティ」をしたり、トルコ料理を食べに行ったりと、トルコについていろいろな面から学ぶことができました。楽しむときには楽しむ、真剣にやるときは真剣にやる、このメリハリがある語学講座だと思います。

(石関雅人)

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