校長挨拶
慶應義塾志木高等学校
校長 河野 文彦
慶應義塾志木高等学校は、森の中にあります。
多様性ゆたかなキャンパス 専門性の高い授業 創造性あふれる生徒 を特徴として、慶應義塾大学を始めとする様々な教育機関や各界へ優秀な人財と人格を送り出す、たいへん独創的な学校です。周りを都市部に囲まれ、ここだけ武蔵野の雑木林や野火止用水址をとどめ、数多の生き物が苦楽を共にする自然生態系の中に、私たちの校舎があります。他に類のない貴重なキャンパスです。
生活全てが自由と独立自尊の精神によって貫かれている本校の教育は、福澤諭吉先生ご自身の体験に基づく、互いの立場にこだわることなく学び合い・教え合い・高め合うという慶應義塾創立以来の『半学半教』を実践することにあります。
この広大なキャンパスを寄付した松永安左ヱ門君の生き様そのものといえる、決して権威や権力におもねらない『不撓不屈』の精神は、本校開設以来 脈々と伝承されております。
『半学半教』と『不撓不屈』ふたつの偉大なメッセージこそが、私たちの精神的基盤を揺るがないものにしているのです。
一貫教育校である慶應志木で青春を過ごす人は誰もが皆、おのおの異なっていることがいかに大切であるかを理解し、持てる力と時間を最大限に活かして柔軟な思考を養い、あらゆる可能性を追求し、真に自分の打ち込めることを見つけてそれを実行する、という得難い経験をすることができるのです。
美しい自然の中で、生涯の友と語らい、大らかな心を育てましょう。
そして、全世界に通用する大きな学問に取り組んでいきましょう。
慶應志木は、皆さんの将来と共にあることを喜びとしています。