志木高の3年間
志木高で過ごす3年間とはどのようなものでしょうか。このコーナーで簡単にご紹介しましょう。
※注意
上に示した行事については、黒字が全校行事、赤字が学年行事等をそれぞれ表します。全校行事については、他の学年次にも行われますので、ご注意下さい。
1年生 ―志木高生活、スタート―
自己推薦入試を経て入学した生徒、一般・帰国生入試を経て入学した生徒、慶應義塾の一貫教育校から進学した生徒と、最初の入り口は異なりますが、入学後はすべて一緒。さまざまなバックグラウンドを越えて、すぐに打ち解けて仲良くなれるのが志木高です。はじめのうちは、志木高独特の雰囲気に圧倒されてしまうかもしれません。ですが、ひとたび慣れてしまえば、そのあまりの居心地の良さに驚くはず。頼もしい2・3年生の先輩や教職員のアドバイスを受けつつ、徐々に志木高生の顔になってゆきます。
2年生 ―中堅学年として―
志木高での生活にもすっかり慣れ、後輩を迎えて中堅としての意識を高めていくのが2年生です。例えばクラブ活動では、3年生を支えてクラブの運営にも関与し、3年生の引退後はその一切を任される一方、1年生の面倒もしっかり見て、志木高生としての独り立ちを助けます。また、授業からはもちろんのこと、身近な卒業生の話を聞きながら、学部進学についても少しずつ具体的なイメージを持てるようになってゆきます。こうした生活のなかでは、時に自分の思うようにいかず、悩む姿もみられます。ただ、そのせいでしょうか、この1年間での精神的・肉体的成長は大きく、顔つきも次第に少年の顔から青年の顔へと変化していきます。
3年生 ―志木高の中心に―
最高学年として名実ともに志木高の顔となるのが3年生です。学業やクラブ活動を通して、物事を多角的かつ深く考察する力を備えるとともに、下級生を温かく見守る彼らは、下級生にとっては頼もしく、まさに憧れの存在です。進路については、自由選択科目などの履修により、自らの興味・関心についてより自覚的となり、学部説明会や担任との面談などを通じて志望学部を固め、進学への意志を確かなものとします。クラブ活動では引退を迎えますが、達成感に満ちたその様子は、見ていて清々しいものがあります。それに続くのが収穫祭の準備。一から企画し組み立てていく作業は大変ですが、クラスやクラブを越えて日々議論と試行錯誤を重ねて活動するなかで強い絆が生まれ、その間に行われる見学旅行も手伝って、生涯にわたる友人関係の基礎が築かれてゆきます。
こうして、志木高での3年間は瞬く間に過ぎてゆきます。ですが、この小さな学び舎で培われた大きな力は、大学進学後、さらには社会に出てからもいかんなく発揮され、また、在学中に得た数多くの恩師・先輩・友人・後輩との幅広い交友関係も、忘れ得ぬ思い出とともに末永く続きます。年代を問わず、多くの卒業生が志木高での生活を深い懐旧の情を持って語るのは、決して故無きことではないのです。