生徒会

 こんにちは。慶應志木高等学校・生徒会長の内田聖人です。

 早速ですが、一つ質問です。志木高の大きな特徴といえば何を思い浮かべますか? 多くの人は「自由」と答えるでしょう。確かに服装や頭髪についての校則はなく、休み時間に外出も可能なことを鑑みれば、「自由」が本校最大の特徴であるということは間違いないでしょう。しかしながら、私はこの「自由」という言葉の中に含まれる「主体性」という意味を改めて強調したいと思います。「主体性」とは、自らの意思や判断に基づいて、自分の責任で行動することを言います。――ただ好き勝手やるのではなく責任を持って行動する生徒たち――それこそが本校の最大の特徴であると私は考えています。こうした「主体的自由」ということが、慶應義塾の理念「独立自尊」に込められた意味だと私は考えます。本校は確かに周囲から様々なことを強要されず「自由」ではあります。しかし、だからといって何もしなければ何者にもなれないまま高校生活が終わってしまうでしょう。高校生活をどのようなものにするかは、自分自身に懸かっています。自分で自らの高校生活に責任を持たなくてはなりません。部活に打ち込む、趣味を昇華させる、テストで良い成績を取る、資格の勉強をする、何でもいいです。長い人生で見ればわずかしかない高校生活だからこそ、後悔のないものにすべきではないでしょうか。昨今の社会では将来に無数の選択肢があります。だからこそ自分で考え、自らの責任において選択することは今後ますます求められてくるでしょう。ならば、本校で育まれる「主体的自由」こそが、現代社会において非常に重要な資質だと言えます。この「自由」な校風の中で育まれる「主体性」が本校生徒に、またこれから入学してくる志木高生にも引き継がれていくことを願っています。

 さて、私たち生徒会についても少し紹介いたします。慶應義塾志木高等学校生徒会は昭和33年の発足以来、生徒主体の学校作りに向け、様々な活動を行ってきました。そして、特に今年度の生徒会では精力的に改革を行っていきたいと考えています。例えば、現在実現に向けて検討を進めていることとして、生徒会業務の見える化、給湯器や電子レンジの校内設置、様々な届出のデジタル化などが挙げられます。在校生の皆さんも、これから志木高に入学しようと思っている皆さんも、私たち生徒会の活動に興味を持ってもらえると幸いです。私たちは今後も生徒会会員全員と共に伝統を引き継ぎつつ、さらに良い志木高生活を送っていくためには何をすべきなのか「主体的」に考えて行動していきます。

慶應義塾志木高等学校 生徒会
会長 内田 聖人