インド語

言語の特色

古来、印度では無数の言語が用いられきた。それらはアーリヤ語系とドラヴィダ語系に二大別することができる。アーリヤ語の中でももっとも古くもっとも重要なものがサンスクリット語である。サンスクリット語は便宜上以下の4種類に分類することができる。

  • 1. ヴェーダ語 ヴェーダ聖典、特に最古のリグヴェーダの言語。
  • 2. 古典サンスクリット語 西暦紀元前4、5世紀頃の文法家パーニニの定めた規則に従うとされる言語。ヒンドゥ系哲学・学術書・美文芸作品などヒンドゥー系古典籍の多くはこの古典サンスクリット語で著されている。
  • 3. 叙事詩サンスクリット 二大叙事詩ヤプラーナ聖典の言語。
  • 4. 仏教サンスクリット 法華経・金光明経・丈無量寿経など仏教経典の言語。語形や構文が多分に俗語的である。

サンスクリット語学習は印度古典文化を本格的に学ぼうとするとき、不可欠である。またヨーロッパ諸語と同系統であるため、ドイツ語やギリシャ語など勉強するときサンスクリット語の知識が助けとなる。
文例: yad nupain saiva sunyata, ya sunyata tad eva rupam.
色即是空空即是色

生徒による授業紹介

「インド語」の授業といっても一般に知られるヒンドゥー語ではなくサンスクリット語という言語を扱う。「サンスクリット語?」と最初は思ったがこれはインドでの古典語であり、ヒンドゥー語にも繋がりがある言葉である。またヨーロッパ系の言語を学ぶ際に「あ、これサンスクリット語にもあった規則じゃん」と思うこともあるらしい。金曜5、6限は言語を中心に学び、たまに映画を見る形で授業が進められる。7限ではヴェーダ聖典やインド神学について先生から興味深い講義が受けられる。