鯨料理を 食べよう& 作ってみよう!

初めに

私たちは授業の一貫で日本の捕鯨問題に関して議論をした。その時に感じたのは私たちが鯨に関してあまりにも無知ということだった。実際私たちは鯨肉を食べたことが一度もなかった。そこで今回私たちは、鯨料理を食べに行き、自ら鯨料理を作った。

このページを見ている皆様にも少しでも鯨を身近に感じてもらうため簡単なレシピと鯨肉のメリットを紹介していきたいと思う。

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鯨の缶詰を使った簡単な料理を紹介!!

ここでは「鯨の大和煮」の缶詰を利用した簡単なご料理を紹介していく。

鯨チャーハン

鯨肉はシーチキンに似ているが少し硬め
普通のチャーハンよりコクがある
歯ごたえを感じる
牛肉の缶詰を硬くした感じ
黒い
鯨のくさみを生姜と煮てあることによって消えていた。
チャーハンと混ぜることによって臭い、くさみは軽減される。

材料2人前

  • ネギ 一本(小口切り)
  • ピーマン2個
  • ベーコン2枚
  • 卵2個
  • 白米1.5合
  • 鯨缶詰約半分
  • オリーブオイル
  • こしょう
  • オイスターソース

作り方

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1. ピーマンは縦に細切り、ネギはみじん切り、ベーコンは細かく切っておく。

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2. 卵を焼き皿に取り出しておく。フライパンにオリーブ油を熱し、鯨缶、ネギ、ピーマン、ベーコンを加えさっと炒める。

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3. ご飯を加えてぱらっとするまで炒め、しょう油と塩コショウ、オイスターソースで味付ける。

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4. 3を皿に丸く盛る。

おいしくなるコツ
鯨缶に味がしっかり付いているので、ご飯のほうは薄味に仕上げる。

鯨グラタン

鯨の大和煮とネギをたっぷり使った一品となった。ネギの甘味と鯨肉のコクがマッチしていてとても味わいのある料理となった。

材料2人前

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  • 鯨大和煮缶詰
  • 長ネギ 1本
  • バター 10グラム
  • 粗挽き胡椒 適量
  • とろけるチーズ

作り方

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1. 長ねぎを斜め薄切りにしてビニルにいれ、レンジに2分かける。

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2. 鯨缶は細かく刻み、溶かしたバター、黒こしょうと一緒に合わせておく。

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3. 耐熱皿に1の長ねぎを敷き、上から2をかけてチーズをふりかけオーブントースターで焦げ目がつくまで焼く。

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完成!!

鯨お好み焼き

材料

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鯨肉・・・150g
お好み焼き粉・・・50g
キャベツ・・・一枚
卵・・・一個
水・・・50cc
天カス・・・少々
青海苔・・・少々
鰹節・・・少々
ウスターソース、マヨネーズ

作り方

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  1. ボウルにお好み焼き粉、切ったキャベツ、卵、水、天カス、一口サイズにきった鯨肉を入れてかき混ぜる。
  2. フライパンに薄く油を敷き、流し込む。
  3. 弱火でゆっくりと焼き、程よいタイミングでひっくり返す。
  4. ウスターソース、マヨネーズ、鰹節をかけ、鯨肉の味そのものを知る為に少し残しておいた鯨肉をのせる。

味・感想

今回、鯨肉を人生で初めて扱ったが、特にほかの肉との違いはみられなかった。大和煮であったため赤黒っぽくレバーのような色がついていたため、鯨肉本来の色を確かめることはできなかった。食感としてはツナと非常に似ていた。しかし、牛肉にも若干ではあるが似ていたと思う。味は残念ながら感じ取ることが難しかった。美味しいとは感じたが、記述したとおり大和煮であったため、少々生姜がきいており、その奥から鯨肉本来の味を探り出すのは至難であった。私は勝手な先入観により、鯨肉はきっと臭みがあるのだろうとか、美味しくないのだろうと思っていたが、それは結果として自分の浅はかさを露呈するものとなってしまった。この一年間、捕鯨問題について深く掘り下げて考え、討論してきたが、良い経験であったと思う。良い経験だったといってしまえばそれだけのものになってしまうが、わたしはこれをただの経験で終わらせたくはないと思っている。きっと大学、その先の将来において捕鯨問題、それらを調査し、語り合ったということが私の大事な一部になり、役に立ってくれると思った。

鯨料理を食べに行こう!!

ここでは都内近辺のお店の鯨料理を紹介していく。

鯨食堂 そごう川口店

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鯨の竜田揚げ
少々固めだが、噛めば噛むほど旨味が口のなかに広がった。

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鯨の一口カツ
普通のカツより味にコクがあった。例えるとマグロの赤身を焼いたような味だった。

駒形どぜう 本店

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さらしくじら
←鯨の尾びれの塩漬けを、薄切りにして熱湯を掛け冷水にさらしたもの。シャキシャキとコリコリの間みたいな食感だった。思ったよりもクセが無く、旨味がありとても美味しかった。

築地 登美枠

僕は今回築地にあるクジラ料理店の登美枠というお店を訪ねた。 お店の感じは普通の居酒屋のような感じであった。特にクジラの生臭いような匂いもせずなかなか快適なお店だ。僕は、ちょうど新鮮なクジラが入ったので鯨刺身がオススメだと言われそれを注文していただいた。

僕は鯨を小学校の給食で竜田揚げとして出されたのしか食べたのがなかったのでとても新鮮な味わいだった。おそらくお店の方でしっかりとした下処理がされているせいだろう、全く生臭くはなかった。また鮮度が良いせいかとてもツヤツヤと輝いていた。味はマグロに近いように僕は感じた。

今回実際に鯨に携わっている人に触れまた食べたことでなにも体験せず文献やネットだけの情報で捕鯨問題について討論するのには無理があると感じ、またこれも僕たち日本に存在する文化なのかもしれないと思った。

鯨肉のメリット!!

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科学技術庁 資源調査会編5訂 日本食品標準成分表より(100g当り実測値)
http://ww7.tiki.ne.jp/~yosizen/eiyou/eiyou.htm

表から見てわかるように他の肉に比べて鯨肉には豊富なタンパク質が含まれており、それでいて脂質とカロリーはどの肉よりも健康的な数値を示している。貧血になりやすい人にも鯨肉は効果的で、鯨肉には吸収率が高い「ヘム鉄」が含まれているため、鉄分を不足しがちな人には大変良い供給源となる。他にもビタミンAが豊富で、コレステロールが低めなことからダイエット食品としてもっと料理に使われてもいいのではないかと思った。また、鯨には「バレニン」というアミノ酸物質があり、これが鯨の高い生殖能力と生命力の秘密だと考えられている。ちなみに、既にマウス実験により疲労回復効果があることはわかっている。

最後に・・・

私たちの記事はいかがであっただろうか?近年では日本の捕鯨活動に対して批判的な意見が世界各国からでている。私たちは少しでも鯨のことを知ろうと料理を作りまたは食べに行った。このときに感じたのは食物としての鯨の美味しさだった。日本の捕鯨活動は内容はどうであれ縄文時代から脈々と続いている。その時代時代の人々は「いただきます」の感謝の精神で鯨を美味しく頂いていたのだろうと私たちは思っている。政治的な問題や環境保護的問題が日本の捕鯨活動は山積みである。しかしここで問題解決を諦め、捕鯨活動をやめてしまってもいいのだろうか?私たちはこの鯨の味を次世代に伝えていきたい。それがこの日本に生きる者の義務なのかもしれない。