12月4日(火)、国立劇場(小劇場)にて行われた文楽鑑賞教室に行ってきました。

志木高では芸能鑑賞の行事を開校当初より行っており、これまで能、歌舞伎、文楽、バレエ、新劇など様々な舞台を観る機会を設けてきました。今回の鑑賞教室は外国語科の足立先生の企画によって行われたものです。足立先生は日本の伝統芸能への造詣が深く、20年ほど前から歌舞伎、文楽などを鑑賞する行事を企画しています。

さて、今回の文楽鑑賞教室では『靱猿』と『恋女房染分手綱』を鑑賞し、人形の情感こもった美しい動き、太夫の表現豊かな語り、三味線の力強い音色を存分に味わうことができました。幕間に行われた解説「文楽の魅力」では、技芸員による侍、女性、三枚目の語り分けや人形の動かし方の実演がありました。技芸員の軽妙な説明には時折笑いが起こり、生徒たちは文楽を教養ではなく身近で楽しいものと感じたようでした。生徒からは「自分は器学部なので、三味線の演奏が興味深かった」、「太夫の声量に圧倒された」などの感想がありました。

来年度も鑑賞教室を行う予定です。生の舞台から伝わるものを自分の心で感じ取るという経験を、生徒たちにはこれからも続けていってほしいと思います。

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