12月20日(木)に、志木演説会を行いました。

志木演説会とは、英語のspeechに「演説」、debateに「討論」という訳語を作り、口頭で自分の意思を多数の相手に伝達することの重要性を説いた福澤諭吉の精神を受け継ぎ、また、慶應義塾の「三田演説会」に倣って1957(昭和32)年に創設された、我が校の伝統行事です。7月と12月の年2回行われ、今回で第113回を数えます。

今回は女流義太夫の竹本越若氏(浄瑠璃)、鶴澤賀寿氏(三味線)のお二人を講師に迎え、「情を語る~家元制のない古典芸能~」という演題でご講演いただきました。

義太夫は語りと三味線の演奏から成る日本の古典芸能です。演説会では、まず竹本氏から義太夫についての説明、鶴澤氏から義太夫三味線についての説明があり、その後、「殿中刃傷の段」(『仮名手本忠臣蔵』の三段目)の実演がありました。これは赤穂浪士討ち入り事件を題材にした作品です。気迫溢れる実演に、生徒たちは真剣に聞き入っていました。

また、「殿中刃傷の段」の一節を語ってみるという体験の時間が設けられ、生徒を代表して3年の林くんが壇上に上がり、高師直という登場人物の笑いなどに挑戦しました。林くんの活躍に会場は大いに盛り上がりました。そして質疑応答の時間には多くの生徒が質問を行い、活発なやりとりができました。

竹本氏、鶴澤氏による講演の後には、3年生自由選択科目「芸術A」の履修者による授業成果発表として、合唱の披露がありました。12月の演説会で恒例となったこの合唱。今年は「栄光の架け橋」「くちびるに歌を」「塾歌」などを歌い、素晴らしい音色がホールに響き渡りました。

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年間行事