5月25日(土)、午後2時から4時までの2時間、校内を散策する形で自然観察会を行いました。

当日は、前日までの真夏日から一転、比較的涼しい過ごしやすい気候に恵まれましたので、本校周辺にお住まいの方を中心に62名の参加をいただき、ゆっくりと校内の自然を満喫していただきました。

本校の敷地内には600種前後の植物が生育しますが、その中でこの時期に花や実をつける植物を中心に本校生徒(3年生「生物」選択者)18名が交代でその説明にあたりました。

今回のコースは、警備室前から硬式庭球場横を抜けて南側畑地まで移動。その畑地から野火止用水跡に沿って北上し、野球場ホーム横から「森の道」に合流した後で、そのまま道に沿って体育館裏を回り込み、牧童像がある芝生広場までとする周回コースを使用し、ゴール地点で解散としました。

 自然観察会経路図20130525.png

この時期は、多くの植物の開花期から少しずれているため、バリエーションには乏しいですが、ウツギ、イボタノキなどの白い花やニワゼキショウの紫色の花などを観察していただきました。また、林床のやぶの中ではコジュケイが「チョットコイ、チョットコイ…」と聞きなせる鳴き声を披露。南の水田では、数種類のトンボを確認することができました。

観察会の散会後は、希望された方に対して、生物教室にて「未知の植物を自力で調べるには…」と銘打ったミニ講習会を実施しましたが、参加者のほとんどの方がお残りくださいました。この講座では、地域の自然科学系博物館が主催する自然観察会などがなくて誰にも聞けない植物の名前を自力で調べるための「検索図鑑とその使い方」を紹介させていただいています。

本校OB会の志木会から飲み物の提供もあり、和やかな雰囲気の中で閉会することができました。

次回は9月21日になりますが、その会では秋の植物とドングリのご紹介が話題の中心になる予定です。