10月26日(土)・27日(日)、本校の秋の風物詩でもある学園祭「収穫祭」が行われました。66回目を迎えた今回は、折しも日本列島に接近していた台風27号・28号の影響で、一時は開催そのものも危ぶまれましたが、熱心に準備を進めてきた生徒諸君の思いが天に通じたのか、初日の午前中こそ雨に見舞われたものの、その後は天気も順調に回復、さわやかな秋晴れのもと、2日間で約3,700名の来場者をお迎えしての開催となりました。

今回のテーマは"AQUARHYISM"。これは、生徒によって組織された収穫祭実行委員会によると、aquarium(水族館)・rhythm(調和)・-ism(主張)を組み合わせた造語で、「一人ひとりが個性を主張しつつ、調和をとって、最高の収穫祭を作り上げよう」という思いが込められていたのだそうです。そのテーマもあって、当日は門をはじめとして水族館や海をイメージした装飾が並びました。

構内では、恒例となっている「中夜祭」や理科系特別教室棟でのライブのほか、1階ピロティを中心にパンケーキ、たこ焼きなど計16の模擬店が出店、ホーム・ルーム棟では「劇団志木」などクラブや有志団体を中心とした企画が披露されました。体育館では、バスケットボール部による招待試合に始まって、器楽部、ワグネル・ソサィエティー男声合唱団、マンドリンクラブによる演奏も行われ、幅広い世代の来場者の皆様から温かい拍手・声援が送られていました。

メディア棟とホーム・ルーム棟を中心に行われた教科発表では、「社会風刺とユーモア」をテーマに3年生の美術履修者が制作した大型の美術作品が各所に展示され、収穫祭のアクセントとなっていたほか、1年生を中心に約7時間かけて行われた『学問のすゝめ』の全文朗読会が、初の試みとして注目を集めていました。また、このほかにも言語・視覚表現を駆使した自己表現「62人の名言」などの国語科の企画、数学科による企画「3Dワールド」、社会科による授業展示、恒例となった外国語科主催の英語コンテスト「Shiki's Got Talent」なども行われ、来場者はもとより、仲間の作品に熱心に見入る志木高生の姿も多くみられました。

2日目の夕刻には、収穫祭のフィナーレを飾る「後夜祭」が行われました。恒例の「Mr.志木」の選出やライブ、動画やダンスなど、この日のために多くの時間を費やして準備された企画が並び、多くの来場者の皆様を楽しませていましたが、これまで準備にあたってきた収穫祭実行委員を中心とする多くの生徒諸君にとっては、自分たちの固い絆を再確認する場ともなったようです。

こうして盛況のうちに幕を閉じた第66回収穫祭。来年はどのようなものとなるでしょうか。皆様どうぞご期待下さい。


年間行事