7月11日(金)、慶應義塾大学三田キャンパス(西校舎ホール)において、第116回志木演説会が行われました。今回は、折しも関東地方に接近していた台風8号の影響で開演時間が繰り下げられ、11時00分からのスタートとなりましたが、大きな混乱もなく、無事に開催することができました。
今回の演説会では、國領 二郎氏(慶應義塾常任理事・慶應義塾大学総合政策学部教授)を講師にお迎えして、「世界の問題を解決できる人間になるために」と題してご講演いただきました。髙橋 郁夫校長による紹介の後、登壇された國領氏は、簡単な自己紹介についで、マイケル・サンデル教授(ハーバード大学)の講義を思わせるような、本校の生徒との対話形式で講演されました。講演では、「「グローバル人材」ブーム(?)―なぜ今グローバル人材が強調されるのだろう? なぜ国内人材じゃだめなの?」、「10年後、僕たちはどんな世界に住んでいるのだろう?」といったテーマについて、時には生徒同士で話し合わせる時間も取りながら、話を進められました。本校の生徒からは、グローバル人材の是非についてはもちろんのこと、日本語の大切さ、日本人の労働意識などについて、特に3年生を中心に、志木演説会らしく、さまざまな意見が活発に出されました。
そのうえで、現在慶應義塾の国際担当常任理事を務めておられる國領氏からは、「恵まれた機会を使い倒そう」として、慶應義塾大学が行っている多様な留学機会なども紹介され、本校生徒に対し、「大学生になってから、ではなく、今から意識を持ってほしい」と、熱いエールが送られました。それに対し、最後には生徒諸君からも盛大な拍手が起こり、感謝の意が伝えられました。
次回の第117回志木演説会は、12月に予定されています。生徒諸君、お楽しみに。