9月27日(土)14:00-16:00の2時間にわたり、校内を散策する形の自然観察会を行い、88名の参加をいただきました。

当日、開始時にはほんの少し雨がぱらついたもののすぐに上がり、曇天の涼しい気候の中、参加者の皆様に本校の自然環境を存分に楽しんでいただきました。

教員が大きなグループを引率して校内を巡る従来のツアー形式ではなく、今回は、本校3年生の生物履修者がインストラクターとして要所要所に立ち、訪れた参加者に周囲の植物について説明をしていく形式にしました。参加者は自分の行きたい場所を自由に巡りながら、スタンプラリー形式のクイズや、種類別ドングリ収集シートを見ながらのドングリ集めなどを楽しんでいたようです。インストラクターの生徒には、事前に3回の講習会に出席して必要課程を修了することが義務づけられていますが、その基礎知識に加え、それぞれが工夫を凝らした説明を用意してきていました。最初は緊張気味であった生徒も、最後の方は十分なスキルを獲得して、自信を持って説明していたように見受けられました。

秋の自然観察会はその季節に果実をつける樹木を中心に解説をしています。ドングリをつけるブナ科の植物は本校内に5種類ありますが、生徒はそのドングリの形、殻斗(いわゆる『帽子』の部分)、葉などの特徴の組み合わせから、「何という木のものか」がわかるように説明をしていました。あらかじめ「ドングリ人形」を準備して参加者に配っていた生徒もいました。

最後に、本校生物教室にて、教員によるドングリなどの果実や落ち葉の分類などに関するまとめのお話をさせていただいて閉会となりました。終了間際に行ったアンケートには、生徒の丁寧な説明に対する感謝のお言葉が多数添えられていました。

来年も5月と9月に自然観察会の開催を予定しています。皆さまのご参加をお待ちしております。

当日の風景

インストラクターの生徒が、参加者の皆さまへそれぞれの場所で解説している風景です。