2014taiwan03.JPG9月9日(火)~15日(月)の1週間、2年生2名、3年生8名の計10名の生徒と2名の引率教員が台湾の薇閣雙語高級中學(Taipei Wego Private Bilingual Senior High School, 以下Wego)を初めて訪問し、国際交流を行いました。

初日には、李傳洪董事長(注:「董事長」は日本語の「理事長」にあたる)主催の歓迎ディナーおよびセレモニーが、台北市郊外のリゾートホテルで行われ、Wegoの教職員、ホストステューデントとその家族など、多くの方々から熱烈な歓迎をしていただきました。

翌10日の午前中は、ホストステューデントによるキャンパス案内の後、交流担当の程蘭惠(英語名Nancy)先生の授業を受けている生徒たちによる歓迎会が行われました。風船割り、輪投げなど手作りの催し物を志木高生は皆、楽しんでいました。この後、ホストステューデントの授業に参加しました。参加した授業は、ネイティブスピーカーの先生による英語、世界史、台湾人の先生による漢詩、化学などでしたが、授業のレベルの高さに志木高生は一様に刺激を受けたようでした。

午後は、ホストステューデントと共に、国立故宮博物院と台湾科学教育館を訪ね、中華圏の文化と台湾の自然に関する理解を深めました。夕方は、台北最大規模の士林夜市へ繰り出し、屋台街で台湾庶民の食事を満喫しました。

2014taiwan05.JPG11日~12日は、マウンテンプログラムに参加しました。マウンテンプログラムとは、国立公園に指定されている陽明山の麓に約15ヘクタールの敷地を有する自然体験型学習施設で、敷地内には森林、草原、農地、アスレチック施設、室内教室施設などが整備されています。こうした恵まれた環境の中で、日頃からWego生は、家畜の飼育や野菜の栽培を通じ自然の生態系を学びながら自然と共生する精神を養ったり、フィットネス活動を通じて心身の健康を増強しているのです。マウンテンプログラムセンターがある場所は雨が多い所なのですが、プログラムが行われている間は幸い天気に恵まれ、10年生(高校2年生)の生徒たちと共に小グループに分かれて、専門の教員の指導の下、オリエンテーリング、竹伐り、竹細工、野外ゲーム、夜間ハイキングなど、志木高では体験できないことを体験し、充実感を味わっていました。夕食は、Wegoの生徒たちと共に作った餃子を食べ、夜は自分たちで建てたテントで過ごし、消灯の時間まで仲間との団欒を楽しみました。

13日、14日は週末なので授業はお休みです。10人のホストステューデントがA組とB組の二つのグループに分かれて、志木高生を市内観光に連れて行ってくれました。A組は、13日に台北市内でサイクリングを楽しんだあと、高さ509.2mを誇る超高層ビル「台北101」や台湾のベニスと言われている「淡水」を観光し、翌14日にはノスタルジックな町並みが魅力の「九份」とローカル線で有名な「平渓」へ行きました。B組は、13日に「六福村」という台北の遊園地と新竹夜市へ、14日には九份と淡水を散策しました。幸い天気にも恵まれ、志木高生は、街の雰囲気や街の高台から見える美しい景色、地元のカジュアルフードなどを堪能しました。夜は、ホストステューデントの自宅でパーティが行われ、プールサイドから見える台北の夜景を楽しみました。

最終日の15日は、図書館でフェアウェルパーティを催してくれました。全員でゲームをしたり、ホストステューデントが作ってくれたスライドショーを見て親交を深めました。

2014taiwan08.JPGパーティ終了後、バスで松山空港へ移動。いよいよ別れの時間が近づいてきました。フェアウェルパーティの最中からバスの中まで、限られた時間を惜しむかのように、両校の生徒たちは互いに写真を撮りあったり、交換ノートにメッセージを書きあったりしていました。松山空港に着いても出国手続きの直前までは、ホストステューデントも志木高生も楽しそうに談笑していましたが、いざ出国手続きが済んで別れの時となると、お互い感極まるものがあったのでしょう、ホストステューデントも志木高生もおもわず涙に眼を潤ませて、またの日の再会を約束してお別れとなったのでした。

台湾短期留学プログラム参加者の声

私は9月9日から15日までの7日間、短期留学として台湾に滞在しました。目的は3つあり、第1に自分の英語力の把握及び向上、第2に海外に友達を作ること、第3に、母国語が通じないという環境で一週間過ごす経験をする、ことです。申し込む際、勇気が必要でしたが、このような経験は必要だと思い留学を決意しました。

今回の留学で印象に残ったものといえば、全てです。そこで、台湾にて訪れた場所をあげたいと思います。ホストブラザー達が決めてくださった場所として、有名観光地である「九分」「淡水」「六福村」や、日本でのお祭り(屋台)に当たる夜市です。これはホストブラザー達と留学生である私たちのみで行動しました。ホストファミリーには「台北101」に連れていってもらいました。そこでは夜ご飯として小籠包をいただきました。

留学の際、一番不安であったのはしっかりとコミュニケーションが取れるのかということでした。しかし、台湾の方は皆フレンドリーで積極的に話しかけてくれたため、とても交流を持ちやすかったです。そして、今でも台湾の方とは連絡を取っています。

この留学を通じて感じたことは2つあります。1つは、私たちは台湾生に比べて積極性及び英語力に劣っていることです。台湾生の母語は北京語ですが、英語を苦とせず流暢に話します。今の社会で必要とされている「積極性」と「英語力」をすでに身に付けているのです。私は、圧巻されるのではなく、現状を知れたという喜びのもと、良い意味で対抗していくのがこの社会で生きていくために必要だと感じました。第2に、一生切れることのない友達ができたと言うことです。彼らとは今後も交流を重ね、お互いに英語力を伸ばしつつ、また、各自の文化、言語についての理解を深めていこうと思っています。

以上のように、英語に対する意識の変化が現れる等、台湾留学を経て学べることは多いです。本校の後輩には是非台湾短期留学への参加を希望してほしいと思っております。そして最後になりましたが、本校のプログラムに関わった先生方及び、留学を認めてくれた両親には感謝していることをここに示します。ありがとうございました。

(3年 山崎雄友君)