2015AUS09.jpg夏休みに、オーストラリアクイーンズランド州にあるToowoomba Grammar School(トゥーンバ・グラマー・スクール、以下TGS)との国際交流を行い、10名の生徒が短期留学を経験しました。この留学プログラムは今年で実施4年目です。従来の10日間の留学に加え、昨年からは若干名を対象とした3週間留学も始まりました。そして今年は初めて、慶應義塾大学派遣交換留学の協定校となっているクイーンズランド大学を見学しました。このように本プログラムは毎年進化を続けています。

10日間留学、3週間留学ともに7月27日(月)に成田空港を出発し、10日間の生徒8名は8月5日(日)に、3週間の生徒2名は8月16日(日)に無事帰国しました。

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TGSではホストブラザーの授業や日本語クラスの授業に参加したり、ホストブラザーとともに室内ロッククライミングなどのアクティビティを体験しました。めはぎこちなかった志木高生たちも徐々に打ち解け始め、物怖じせずに英語で話しかけられるようになるまで、さほど時間はかかりませんでした。また、TGSに在籍するアボリジニの生徒が我々のためにアボリジナルアートを描いてくれて、嬉しいプレゼントとなりました。この絵は、今本校に飾ってあります。そして、TGS訪問の前後にはブリスベンやゴールドコーストを観光する日を設け、カンガルーやコアラと触れ合ったり、海のレジャーを楽しんだりしました。

2015AUS06.jpgTGSとの流においてポイントとなるのは、TGSに日本語教育のクラスがあることでしょう。我々のホストブラザーとなるTGS生たちは日本語を学んでいるため、コミュニケーションが取りやすいと言えます。ですので、初めて海外を経験する生徒や英語に自信がない生徒が国際交流を行う第一歩として、このプログラムは有益だと考えています。さらに、互いの言語を用いて互いの文化を話し合う経験は、他の文化を尊重するとともに自国の文化の再発見にもつながります。今回参加した生徒たちも皆得がたい経験をしてきたことでしょう。

今回初めて見学したクイーンズランド大学では、生徒たちはキャンパスをまわりながら、案内してくださったスタッフに多くの質問を投げかけていました。もしかしたら今後この大学に留学する生徒が出てくるかもしれない、そんなことを予感させる光景でした。このプログラムではTGS訪問を通して現地の高校生と交流することが一番の目的ですが、海外の大学を訪れることによって、生徒たちが大学での長期留学を選択肢の一つにしてくれたら良いと思います。本校では今後もこのような機会を設けていきたいと考えています。

生徒たちの体験記の抜粋

「昼ご飯は地元のショッピングモールのフードコートで取りました。僕は店員さんの話をよく聞き取れず間違ってlargeサイズにしてしまい...本場のlargeサイズを身をもって体験することになりました...分からないのに取り敢えず"YES"は危険!」

「今日は初めてToowoomba Grammar School(TGS)に行きました。とにかくTGSはデカイ!慶應志木をでかいと思ってたのを思わず恥じてしまうほどでした。(略)授業はまず高校二年生から日本語で様々な質問をされました。TGS生も緊張していたと思うのに、かなり流暢な日本語を話していたので、とても驚きました。その次に高校三年生から日本語による校内案内をされました。ちょこちょこ気になったところで質問したのですが、台本もないのにちゃんと日本語で返してくれたのが印象的でした。」

「留学4日目ということで何を言っているか聞き取れないこともありますが多少は英語での会話に慣れ始めました。(略)ホストファミリーの方が色々と話しかけてくれているおかげで英語を話すことに抵抗や難しさをあまり感じなくなりました。今も自分から話しかけていますが明日はもっとホストファミリーに話しかけていきたいです。」