快晴に恵まれた9月19日(土)、14時から16時の2時間をかけて、あらかじめ決められたポイントを参加者に自由に回っていただく形式で自然観察会を行いました。各ポイントには、事前講習会を受けて準備万端な本校の3年生 生物選択者有志が待機し、来場されたお客様に丁寧に説明をしていました。

ベストインストラクターを選ぶアンケートにも、生徒達が真摯に対応したことをうかがわせるコメントを数多くいただいた上、スズメバチなどの被害や傷病者を出すこともなく無事に終了することができました。今年はちょうどヒガンバナが花盛りで、多くのお客様がその様子を写真に撮られていました。ヒガンバナは最近でこそ田んぼの畦道に群生する光景が観光の目玉となっている地域もありますが、もともとは稲などが不作であった時の非常食である「救荒植物(球根からデンプンをとります。ただし、そのままでは毒があるので水で曝します)」でした。生徒たちはそのような小ネタをはさみながら、花が咲く時期と葉を広げて光合成をする時期が他の植物と大きく異なることなどをお客様に説明していました。

今回は「Shiki Life」というフリーペーパーに本校の自然観察会を取り上げて頂いたこともあり、来場者が多くなりすぎることを懸念していましたが、ほぼ例年通りの84名のご来場を頂きました。

これも例年通りですが、観察会の後には本校の生物教室で、「ドングリはどのように分類したらいいのか?」「落ち葉だけで、何の木か知ることはできないだろうか?」といったテーマに沿って簡単な勉強会を20分ほど開かせて頂き、50名ほどの参加を頂きました。

来年も5月と9月にそれぞれ自然観察会を開催する予定です。詳細は2016年になってから本校のホームページなどを使って告知してまいりますので、時々このサイトを訪ねてみてください。ご来場を心よりお待ち申し上げます。

【自然観察会の一風景】