IMG_1383.jpg 夏休み中の7月から8月にかけて、オーストラリア・クイーンズランド州のToowoomba Grammar School(私立男子校、以下TGS)に計12名の生徒が短期留学をしました。本交流プログラムは今年で実施5年目となります。7月25日(月)に成田空港を出発し、10日間留学の生徒10名は8月3日(水)に、3週間留学の生徒2名は8月14日(日)に帰国しました。生徒たちはホームステイをしながらTGSの授業やアクティビティに参加し、ブリスベンやゴールドコーストなども訪れました。

CIMG4945.jpg TGSは、日本語教育に熱心に取り組んでおり、多くの生徒が日本語と日本文化について学んでいます。あたたかな受け入れ態勢の中、ホストブラザーとともに日本語クラスや、歴史や経済、生物、化学、哲学などの様々な授業に参加してきました。はじめは緊張の面持ちでぎこちなかった生徒たちも、すぐに打ち解け、積極的に英語でコミュニケーションをとるようになりました。TGSの先生方も、彼らが訪問2日目にして大きく変わり成長したことに大変驚いていらっしゃいました。5日目の授業中には、志木高について英語で紹介をすることになりました。準備の時間は限られていたのですが、生徒たちは堂々とプレゼンテーションを行いました。

CIMG4915.jpg 帰国時にはほとんどの生徒が、「もう終わっちゃうのか」「まだ帰りたくない」と言っていました。はじめは少し引っ込み思案だった生徒が、日を追うごとに自分の殻を破り、次々と新しいことに挑戦している姿を見て、このプログラムが生徒たちにもたらした素晴らしい価値を確信しました。短い滞在ではありましたが、優れた語学教育、温暖な気候に豊かな自然、多文化・多民族国家であるということなど、オーストラリア留学の魅力を、生徒たちは存分に実感することができたのではないかと思います。

 国際交流プログラムに参加した多くの生徒が、自分の人生観が変わったと感じています。彼らにとって留学経験は、語学力の研鑽のみならず、多様な価値観を持つ人々との出会いを通じて人的ネットワークを築き、自らの視野と可能性を広げるかけがえのない機会となりました。

 さて今度は、私達の受け入れの番です。TGS生のこの秋の来校を今年も楽しみにしています。