9月24日(土)、小雨の降りしきる中、第21回となる自然観察会を予定通り開催しました。

雨が降り続いて足元が悪い中、52名の方の参加がありました。今回は植物の解説を行なう生徒インストラクターの希望者が多かった(61名)ため、インストラクターがあらかじめ決められたポジションで待機して解説を行なうというスタイルから、お客様2人に2~3名の生徒を同行させていただいて随時解説をするスタイルに変更しました。生徒にとっては今春までのやり方に比べ、一段とハードルが上がった感はあったと思いますが、無難にこなしていたようです。例年、秋の観察会はドングリと落ち葉の観察を主眼に置いていますが、今年は生物部の生徒が主にドングリの解説にあたってくれました。

今回はヒガンバナがちょうど満開で、ゆり科のツルボが盛りは過ぎながらも校内各所で薄紫の花を風に揺らしていました。ドングリ拾い(クヌギ、コナラ、ミズナラ、シラカシ、マテバシイ)には少し時季が早かったか、今年が「豊作年(あたりどし)」ではなかったようで、収穫はほとんどありませんでした。また、キンモクセイが咲き始めではありましたが、少し早すぎたようです。

足元が悪いため、本来の終了時刻を30分ほど繰り上げて、希望者の方には15分ほど「本校周辺の地名と地形の関係」について簡単なお話をさせて頂きました。「...弁財」「泉水」など、水に関係する地名は、朝霞周辺では段丘崖の湧水分布と関係がある、というようなお話でした。本校OB会である「志木会」から今回も飲み物の提供を頂きました。

本校の敷地内を歩いて自然観察をしながら、近隣にお住いの方々と学校の関係をより開かれたものにすることを目的に始まった会ですが、将来、ご子息の進学先として学校見学を兼ねて参加されるご家族や本校生徒の保護者の方々など、さまざまな思いで参加される方が増えてきました。この会はすべての方に開かれたものとして来年度以降も継続していく予定です。

【自然観察会の様子】