2017年5月20日、第22回自然観察会を開催しました。当日は28°Cを超える晴天に恵まれた中、57名のお客様の来場を頂き、熱中症などの傷病者を出すこともなく、無事閉会を迎えることができました。ここ数年、3年生の生物選択者による案内で運営していますが、今年も3回の事前講習会を受講修了した生徒27名が案内してくれました。

本校教諭による開会挨拶の後、お客様には地図に示されたポイントを目指して自由散策していただきました。各ポイントには生徒が待機していて、その場所で観察できる植物を説明しました。今回の開催時期は、ちょうど校内に生育する植物の開花期が一段落した後で、それほど多くの花は見られませんが、それでもイボタノキ、ウツギ、エゴノキなどの白い小花をつける樹々、ハルジオン、ニワゼキショウなどの代表的な春の花々を見ることができました。閉会式では生徒たちから直接お客様に対してご参加への御礼をさせていただきました。生徒にとっても一般の方に対して説明するという機会は得難く、良い経験になったようで観察会終了後「楽しかった」という感想が多く聞かれました。また、来場のお客様からは事後アンケートを拝見しても好感を持って受け入れていただけたようです。

閉会式後は、希望者の方にお残りいただき、生物教室で簡単な講習会を開催しました。演題は毎年恒例の「検索図鑑のすすめ(初心者に勧める植物図鑑)」に加え、「志木周辺の地形と地質」について話をさせていただきました。東武東上線の立教新座側と慶應志木側ではなぜ改札階までの階段の段数が違うのか?などを"ブラタモリ"風に解説しました。

また今回も、OBの方(1997、2008年卒他)の参加をいただき、講習会までお付き合いくださいました。OB会である志木会からは飲み物の提供をいただくなど、長い歴史を持つ学校としての世代を超えたつながりによって支えられている行事となっています。

なお、今回は諸事情により「PTA総会」と日程がぶつかってしまいました。例年、保護者の方のご参加も増えていますが、総会と重なったためにクラス懇談会終了後に後半のわずかな時間だけ参加くださった保護者の方がいらっしゃいました。今後はこのようなダブルブッキングを避けるように配慮する予定です。

次回は9月16日の土曜日14~16時、ドングリなど秋の実や花をテーマにしたものを予定しています。皆様のご参加をお待ちしております。

【自然観察会の風景】 by 新聞部写真班