10月2日(月)から5日(木)までの4日間、3年生は恒例の見学旅行で、中国・四国地方を訪れました。

 今年度は、新幹線を広島駅で降りて宮島・倉敷・琴平を巡るコース(1班・ACD組)と、岡山駅で降りて琴平から入る逆コース(2班・BEF組)に分かれての実施です。以下、2班を中心に報告します。

 初日の朝、1班・2班とも同じ新幹線で東京駅を出発しましたが、交通機関の大幅な乱れで両班とも複数の生徒が発車時間に駅に到着できませんでした。教員や添乗員が東京駅に残って対応し、1時間以上後の新幹線で本隊を追いかけました。

 岡山駅を降りた2班の本隊はバスに乗り換え、瀬戸大橋を渡って琴平へ。各自で昼食を食べた後、小雨の降る中、金刀比羅宮の本宮まで785段の石段を登りました。旧金毘羅大芝居(金丸座)はクラス毎の見学でしたが、新幹線に間に合わなかった生徒たちも無事合流し、ガイドさんの説明を聞いた後、客席や舞台の地下を巡りました。今年9月の台風のよる参道崩落のため、本宮の先にある奥社への参拝はかないませんでしたが、おみくじをひいたり、絵馬堂の下で語り合ったり、生徒たちは思い思いの時間を過ごしたようです。

 天気の回復した2日目は、瀬戸内海に浮かぶアートの島・直島に向かいました。ベネッセハウスミュージアムや地中美術館、家プロジェクトなどのアートスポットはもちろん、サイクリングをしたり、直島バーガーを食べたり、ここでも友人同士、自由な時間を思い切り楽しむ生徒の姿が見られました。この日の夜は1班・2班ともに倉敷アイビースクエアに宿泊。到着時には慶應商学部出身の塾員である社長自らお出迎えいただき、大いに歓迎していただきました。

 3日目は倉敷から宮島まで、長距離移動を含んだ自主研修です。倉敷の大原美術館、尾道の千光寺や呉の大和ミュージアムのほか、姫路城や錦帯橋、うさぎの島・大久野島まで足をのばした生徒もいました。尾道ラーメン、お好み焼き、焼き牡蠣と食事も大いに楽しんだようです。夜は宮島に宿泊。翌朝、厳島神社を拝観した後、広島平和記念公園へ。生徒たちは被爆者の方の講話を聴くコースと、ガイドさんについて公園を巡るコースに別れ、その後、両コースとも平和記念資料館を見学しました。広島と原爆、戦争の惨禍、核兵器の問題について、各々目と耳で学び、肌で感じて、理解を深めてくれたことと思います。

 今年度の3年見学旅行は初日の朝から少々慌ただしく、体調を崩した生徒も例年より多かったものの、1班・2班とも大きな事故なく無事に帰ってくることができました。

(写真はすべて生徒たちによる撮影です)


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