本校の卒業生、根岸祐太君が、第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で学連選抜チームの第8区を走りました。結果は区間19位相当(学連選抜はオープン参加扱いのため)でした。

保科コーチからはかなり良く仕上がっているとのことでしたが、やはりあの順位でスタートすることになったことと、当日の8区はかなり向かい風が強く単独走するには苦しいコンディションだったことが記録が伸びなかった要因かと思います。私はレースの終盤の位置で応援しましたが、教え子の堂々たる走りになんだか夢を見ているかのごとく感動しました。

出場権を掴んでから約一か月、生身の人間がすることですから、どれだけ気を付けていても故障したり体調不良になったり、スタートラインにつくのは大変なことです。ましてや慶應義塾の選手としての大きな期待を背負っています。性格的に物事に過剰に反応するタイプではないことが功を奏したのか、みなさんの期待をしっかり追い風にして走り切ることができたと思います。応援ありがとうございました。

高校から走り始めて6年、スポーツ推薦などに縁がなかった普通の生徒が一つずつ積み上げてあの大舞台に立つことができました。現在の過熱する箱根駅伝への出場は奇跡とも思えますが、やるべきことを積み重ねていけば可能性はあることを証明してくれました。今後の志木高生たちの勇気となってくれたことでしょう。根岸君ありがとう。そして慶應義塾のチームメイトとともにあの花道で襷をつなげるよう頑張ってほしいです。

(文責:競走部部長 大瀧学)