8月20日から3泊4日の日程で、恒例の志木の森ツアーが実施されました。以下に、志木の森運営委員会委員長の3年和泉智也君による報告を掲げます。
8月20日(月)から8月23日(木)にかけて夏の志木の森ツアーが開催されました。参加生徒は1年生3名、2年生6名 、3年生13名の計22名でした。今回は台風の接近の影響で天候に恵まれず、行程が大きく変更されたツアーとなりました。
初日は新幹線と近鉄線を利用して鳥羽まで行き、ミキモト真珠島と鳥羽水族館の見学を行いました。ミキモト真珠島では、志摩半島で盛んな真珠養殖の方法や歴史が紹介されている真珠博物館や昔ながらの白い磯着を着た海女の実演などを見学しました。鳥羽水族館では、日本で唯一飼育されているジュゴンや、変わった生態や形態の生物など様々な生きものを観察できました。
その後、宿舎の「語らいの里噺野」へ向かい、いつもコーディネーターを務めてくださっている吉田正木さん(塾員・吉田本家山林部代表)を講師に、恒例の「森のセミナー」を開きました。「森のセミナー」では、森林の働きから慶應義塾の学校林、森林の変化と土砂災害について、日本の林業の問題点など、林業に関する幅広いお話をしていただきました。
2日目は、雨が降る中で深山の胸高直径・樹高測定とレクリエーションを行いました。深山では、毎年継続して行っている胸高直径・樹高測定とおよそ10年ぶりに行う一定の範囲内の樹高測定を行いました。雨で足場が悪い中の作業で足を滑らせないよう、慎重に作業をしました。
午後になっても雨が降り続いていましたが、釣り、サイクリング、カヌーを希望者ごとに分かれて実施しました。天候の影響を受けて久しぶりに行った釣りは大漁だったようです。
夕食は参加者で分担してカレー作りを行いました。害獣である鹿の肉を使用しました。
3日目は、里山で樹高・樹種調査を行いました。朝から土砂降りの雨が降っていましたが、小雨になったのを見計らって素早く調査しました。
午後は、熊野古道ハイキングの予定を変更して三重県総合博物館へ行きました。博物館では、企画展として郷土の玩具と玩具の歴史を展示していました。明治から現在までの様々なおもちゃが展示されていて、時代の移り変わりや懐かしさといったものを感じました。
夕食は、鹿肉のバーベキューを行いました。参加者が薪割りを行い、その薪を用いて飯盒炊爨をしました。食後には、雨がやんでいたためキャンプファイヤーを行うことができました。
最終日は、台風20号の接近に伴う強風の中で瀧原宮、伊勢神宮内宮の参拝を行いました。予定を前倒しして名古屋駅へ向かったため、伊勢神宮での滞在時間が短くなりました。
以上が今回の志木の森ツアーの行程です。全体を通して雨が降っていたため、洗濯をしていたり、靴を乾かしている様子がみられるツアーとなりました。様々な予定変更がありましたが、大きな混乱もなくツアーを終えることができました。
次回の志木の森ツアーは春期休業中を予定しています。普段と違う環境で過ごす体験は貴重なものとなると思います。ぜひ春の志木の森ツアーに参加してみてください。