8月20日から3泊4日の日程で、恒例の志木の森ツアーが実施されました。天候にも恵まれ、とても充実した活動を行うことができました。以下に、志木の森運営委員会委員長の3年佐藤遼一君による報告を掲げます。

8月20日から23日の3泊4日の日程で2019年度夏の志木の森ツアーが開催されました。参加生徒は3年生15名、2年生3名、1年生6名の計24名でした。

初日は名古屋から南紀3号にて新宮駅に向かい、そこで、いつもコーディネーターを務めてくださっている吉田正木さん(塾員・吉田本家山林部代表)と合流し、熊野速玉大社と熊野本宮大社の2社を訪れました。速玉大社から本宮大社に向かう熊野川沿いの道には所々に滝や柱状節理など思わず驚いてしまうような景観が見られ、なぜ熊野は昔から信仰を集めてきたのかその一端を見ることができました。

2日目の午前中は里山にて樹木の調査を行いました。生徒を6班に分けそれぞれの持ち場で樹木の同定とタグ付けを行いました。植林してからおよそ20年。消失した木や記録したデータと大きく異なる木、記録と品種の異なる木など毎回調査時に混乱が生じていました。またタグが小さく捜索にかなりの時間を要することもありました。そのような事態を打開するため一度データを整理し、次回からの活動を円滑に進めるため、樹木の同定と大きいタグに付け替えをしさらに、次回から探しやすいように地図も作成しました。また、ドローンを使い、里山上空の空撮をしました。午後は各々サイクリング、カヌー、釣りの3つの希望のレクリエーションに分かれ活動しました。レクリエーション後は宿舎の自炊棟にてカレー作りを行いました。

3日目は、速水林業様の施設をお借りして、森のセミナーと速水林業様の森林見学を行いました。セミナーでは、慶應の学校林、森林の役割、日本の森林の変遷、FSC認証、SDGsなどについて吉田さんからお話しいただきました。また森林においては間伐がなぜ必要なのか、間伐することによってなぜ土砂崩れしにくくなるのか実際に森林を見ながら教えていただきました。その後清流として名高い銚子川にて川遊びをしました。水着に着替え川の中を泳ぐ人もいれば、ドローンや持参のカメラで写真を撮る人、川の生物を観察する人など人それぞれ川遊びを満喫できたのではないでしょうか。次に熊野古道センターに向かい横にある芝生をお借りし、クップを行いました。未経験の生徒が多かったですが、皆白熱した闘いを繰り広げていました。運動が苦手な生徒も誰でも楽しめるスポーツでした。その後は、いつもバーベキューでお世話になっているラズッカさんのお店にてジビエ料理をいただきました。生臭いイメージを持たれがちですが、とても美味しくいただきました。

最終日は、生憎の雨でしたが、伊勢神宮内宮の別宮にあたる瀧原宮に参拝し、その後バスで伊勢神宮外宮・内宮を参拝しました。おかげ横丁で各々昼食をとった後、宇治山田駅より近鉄特急で名古屋駅、そこから東京駅まで新幹線で帰りました。

以上が活動報告です。初日の出発時と最終日の朝は雨が降ってしまいましたが、行程には影響がありませんでした。次回の志木の森ツアーは春を予定しています。志木の森ツアーは、人それぞれ全く違った楽しみ方があり、大変面白い行事です。皆さんの参加をお待ちしています。