2019年7月26日(金)~8月17日(土)の日程で、本校2年生の寺田智亮君がオーストラリアを訪れ、Toowoomba Grammar School(TGS)との交流プログラムに参加しました。

 本人のコメントを以下に掲載します。なお、12月に今度は寺田君がホストファミリーとなってTGSの生徒を受け入れ、本校の授業に一緒に参加します。楽しみです。

 私は夏に3週間オーストラリア北東部にあるブリズベン郊外のトゥーンバグラマースクールに留学しました。私は自分の英語力に全然自信がなく、さらに3週間も引率の先生も友達もおらず一人だけで海外に滞在するということで緊張するとともにとても不安でした。

 私が着いたのは週末であったため、オーストラリア初日はホストファミリーと動物園に行ったり、サーフィンをしたりとオーストラリアを満喫し、またホストファミリーとも打ち解けられ、少しずつ不安と緊張がほぐれました。

 そして到着3日目からいよいよ3週間の学校生活が始まりました。しかし最初の1週間は、予想していたとはいえ、英語での授業はほとんど理解できず、唯一まともに参加できたのは数学だけでした。また先生方や生徒たちがとても積極的に話しかけてくれたのですが、オーストラリア特有の英語の発音がほとんど理解できず、かなり息苦しく感じ、まだ始まったばかりとはいえ異国での学校生活の大変さを実感しました。そして今回僕は寮に泊まったのですが、20:30に消灯するという就寝時間をはじめとした生活習慣の違い、特に一日5食という食習慣の違いなどたくさんの文化の違いを目の当たりにして戸惑い、寮のペースについていくことに必死でした。

 しかし2週間目からは徐々に日常生活での英語の会話に慣れてきたことや、日本語の授業で毎週取り組んだ英語のプレゼンテ―ション課題で英語力がアップしたこと、バスケや水泳などの部活動、アニメ『ワンピース』などの共通の話題を通じて生徒たちと少しずつコミュニケーションを取っていったことで、学校生活に馴染んでいきました。授業の無い週末はバスケットボール部の試合に参加したり、ホストファミリーの家に行ったりして過ごしました。ホストファミリーの家は農家で広大な土地を持っていたため現地での農業について話を聞いたり、バイクで農場内を何キロも走ったり、ライフルでシューティングをしたりとオーストラリアならではのワイルドな経験をさせてもらい、とても有意義な時間を過ごすことができました。

 こうして学校での3週間はあっという間に過ぎ、最終的にはホストファミリーだけでなく仲良くなったTGSの生徒たちとも別れを惜しめるような関係を築くことができました。

 このオーストラリアの3週間では多くのことを学びましたが、特に「コミュニケーションの重要性」を改めて強く感じました。オーストラリアでは日本以上に周囲の人、特に家族との日常的な会話を大切にし、親交を深めます。今回、異文化ということもあり、自分の意思をはっきり言葉にしないと伝わらないことがほとんどで、普段口数が少ない私はとても苦労しました。

 これらの経験を活かし、冬にホストブラザーが来たときには英語はもちろん、対話力としてのコミュニケーション力をさらに磨き、レベルアップして会えるように頑張っていきたいと思います。