2023年9月16日(土)、第29回となる秋の自然観察会を実施しました。事前申し込み不要とし、コロナ禍前、2019年度以前と同様の開催形式となりました。

 当日は9月中旬とは思えないほどの蒸し暑さとなりましたが、近隣の方々や本校受験を希望する親子、小さなお子さん連れのご家族、本校卒業生、塾員の方々、保護者など、過去最高の171名の方がご参加くださいました(開催数日前に義塾広報室によるFacebookで紹介された効果もあったかもしれません)。

 今回は、春に実施したグループごとで散策・案内する形式ではなく、事前講習を受けた3年必修生物選択者のインストラクター生徒26名が、校内10カ所の観察ポイントにおいて、自由に散策する参加者に向けて、随時担当するエリア内の樹木や草本を中心に説明する形式にしました。予想を上回る多くの参加者を前に、開始直後は緊張と硬さのある説明でしたが、ガイドに慣れてくると学校生活のことにも触れ?ながら説明し、参加者を楽しませていました。

 例年、秋の観察会時に見られる植物が今年はまだ開花してない状況でしたが、クヌギ・シラカシ・コナラ・ミズナラ・マテバシイのどんぐり拾いに加え、オニグルミやクリなどの実をインストラクター生徒と一緒に採集するお子さんや参加者の姿が多く見受けられました。

 さらに、生物部の生徒たちは春の会と同様に「スタンプラリー」を実施してくれました。スタンプポイントでは、生物部員らしくセミの抜け殻やバッタ・トンボ・チョウなど、多くの昆虫を採集・展示し、大変好評でした。

 会の最後は、教員挨拶に続き生徒代表が挨拶をし、皆様より大きな拍手をいただきました。生徒たちは通常の授業とは違う実践と多くの参加者と触れ合う貴重な経験を通して、心地よい疲労感と達成感を得たようです。終えた後の彼らは、とても良い表情でした。

 今回は熱中症対策として生物教室とK教室を休憩場所として開放しましたが、体調が悪くなる方もなく、無事、終えることができました。また、広大な敷地を2時間にわたり散策するため、各自のペースで順路も自由に、途中散会も可としました。参加者にとっても無理のない自然観察会として、より良い形式で開催することができたように思えます。

 多くの関係者の方のご協力を得て開催できましたこと、心よりお礼申し上げます。

 2024年度の自然観察会も5月、9月に開催予定です。詳細は本校ウェブサイトに掲載いたします。皆様のご参加をお待ちしております。