2024年9月21日(土)14:00-16:00、第30回自然観察会を開催しました。1週間前は雨の予報、前日は猛暑日が予想されていましたが、程よい曇り空の下での開催となりました。今回は、31名のインストラクター生徒に対し、131名の参加を頂きました。例年に比べて、中学生より年齢が下のお子さんの参加が多い印象を受けました。
生徒が担うインストラクターは、5回の事前講習会の内、3回以上に出席して研修修了の認定を受けています。10カ所に設定した観察ポイントにインストラクターが待機し、予め10にグループ分けされた参加者が順次ポイントを廻って見ていく、という形をとりました。
今年の本校は、草本が十二分に繁茂している一方で、開花や実のなりが遅い傾向にあります。また、スズメバチの飛翔も例年より多く確認されていましたが、ハチに刺されたり、熱中症で具合が悪くなった方もおらず、無事に会を閉じることができました。
今回、校内では、ヤマハギ、キツネノマゴ、ツルボ、ヤブミョウガ、ヌスビトハギなどの花を見ることができました。また、数は少ないながらもコナラ、クヌギ、シラカシのドングリを拾うことができました。また、珍しいところでは、昆虫の寄生によって変形がもたらされる虫こぶ(虫癭)を観察できたポイントもありました。
生徒たちは、事前にさまざまなプレゼンテーションツールを用意しており、熱心に自分の担当エリアの植物について説明をしていました。誠実に対応していましたので、おおむね好意的に評価いただけたようです。
閉会時に、本校生徒1名がインストラクターを代表して、観察会参加に対する御礼をのべ、担当教諭からも閉会の挨拶をさせて頂いた後、解散しました。
開催時間中、生物部の生徒がスタンプラリーの手伝いをする傍ら、予め採取した昆虫や、昆虫標本を来場者に見せて説明してくれたおかげで、少し飽き気味だった子供たちのモーティベーションを保つのに貢献してくれました。
また、本校のOB会である「志木会」からのインストラクター生徒他への飲料提供を頂き、熱中症予防に大いに貢献したと思われます。
来年も、5月と9月に開催を予定しています。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。