8月19日(火)から22日(金)まで、志木の森・夏のツアーを実施しました。天候にも恵まれ、地元の方々の協力も得ながらつつがなくツアーを終えることができました。以下に実行委員長、金瀨晋治君(3年)の報告を掲載します。

 8月19日から22日の3泊4日で夏の志木の森ツアーを開催しました。今回は参加者21人が参加しました。

 1日目は東京駅から新幹線と特急で松坂まで移動した後、貸し切りバスに乗り換え、まずは本居宣長記念館に行きました。見学後には「ひのき家」に移動し、吉田正木さん(塾員・吉田本家山林部代表)の林業についてのお話を拝聴しました。その後宿泊場所である「語らいの里噺野」に移動しました。ここ数年は様々な事情があり「語らいの里噺野」ではなく他の宿に宿泊するという状態が続いていましたが、今回のツアーにてようやく開始当初から宿泊していた場所に戻ることができました。

 2日目は、まず瀧原宮を参拝し、その後「木と森の体験施設 kiond」へ移動し木材加工のワークショップや、近くの溜池でカヤック体験をしました。ワークショップでは、志木の森ツアー30周年事業の一環として、前回の志木の森ツアーで間伐した木材を用いて主に学校の教室のプレートを作りました。作業終了後は「語らいの里噺野」へ移動し、生徒と引率の先生方で協力してカレーの自炊を行いました。

 3日目の午前には、志木の森「里山」へ移動し、予定通りこれまで記録してきた木の胸高周囲、樹高を測定し、前日に生徒数名で設置したトレイルカメラの回収をしました。なお、今回設置したトレイルカメラにはイノシシとシカが写っており、「里山」に生息する生き物の姿を垣間見ることができました。作業終了後は「奥伊勢フォレストピア」に移動し、バーベキューを楽しんだり、川遊びをしたり、温泉に入ったりしました。その後語らいの里噺野へ移動し、夕食をとった後キャンプファイアーを行いました。キャンプファイアーは志木の森ツアーの伝統行事でありつつも、ここ数年は行うことができませんでした。今回は「語らいの里噺野」に宿泊することができたため念願のキャンプファイアーとなり生徒や先生方も集まって全員で楽しむことができました。

 4日目は語らいの里噺野を離れて鳥羽水族館を訪れ、様々な水生動物を各自自由に見て回って楽しんだ後、帰宅しました。

 今回は天気にも恵まれとても楽しいツアーとなりました。宿泊先はスマホの電波が届かないような場所でしたが、その不便さも思わず忘れてしまうほどに楽しいツアーとなりました。また、コロナ禍でできなかったキャンプファイアーやカレーの自炊などのイベントも復活し、ツアー開始時の形に近づいた状態で来年の30周年を迎えられることをとてもうれしく思います。次回の2025年度春の志木の森ツアーは、2024年度春の志木の森ツアーと同じく木の間伐を行う予定です。