IPO(International Philosophy Olympiad,  国際哲学オリンピック)日本組織委員会主催の「日本倫理・哲学グランプリ(2012)」の結果発表が、10月31日(水)に同グランプリのホームページ上で行われ、本校の大戸雄真君(3年)の論文が見事銀賞に輝きました。IPOは「日本を含む世界二十数カ国の高校生が、思索力や倫理的議論の力を、外国語による表現をとおして競う哲学エッセイのコンテスト」で(「日本倫理・哲学グランプリ」ホームページによる)、「日本倫理・哲学グランプリ(2012)」は、来る2013年5月開催の第21回国際哲学オリンピックの予選を兼ねています。

20121105_ohto.jpg大戸君は志木高を目指して受験勉強をしていた中学時代に、本校の過去の入試問題の中で永井均著『<子ども>のための哲学』の一節に触れ、哲学に興味を持つようになりました。以来、ニーチェなどの著作を読んだり、語学課外講座でギリシャ語を学ぶなど、着実に哲学の探究を続けているとのことです。

今回のコンテストでは、環境倫理に関する課題文を読んで、人間存在と自然保護についての考察を展開しました。銀賞受賞について「5,000字までという字数制限があったので、書ききれない部分があったと少し悔しそうに語る大戸君。大学進学後もますます哲学の道を究めてほしいものです。