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8月12日(月)~21日(水)の10日間、2年生5名、3年生7名の計12名の生徒と引率教員がオーストラリアのクイーンズランド州にある私立学校Toowoomba Grammar School(トゥーンバ・グラマー・スクール、以下TGS)を訪問し、国際交流を行いました。このプログラムは昨年度から始まったもので、今年で2回目の交流です。

同校では、主に各ホストブラザーの授業や日本語クラスに参加しました。日本語クラスでは、互いの言語を用いて会話の練習をしたり、TGSの生徒から歌を習って一緒に歌ったり、自己紹介スピーチをしました。その他にTGSの教員からオージーイングリッシュを習ったり、アボリジナルアートにも挑戦したりと、オーストラリアならではの体験をしました。座学だけでなく、ホストブラザーとともにローンボーリングという球戯や室内ロッククライミングを行い、一緒に身体を動かすことによって、生徒たちは互いの距離を縮めていました。また、休み時間にはバスケットボールに加わるなど、積極的にTGSの生徒と交流を図っていました。

なお、同校訪問中、生徒はホームステイを経験しました。初日は緊張の面持ちでホストブラザーと対面し、不安を胸に各家庭に分かれていった彼らでしたが、翌日以降は、どんなものを食べたのか、どんなことをしたのかを毎日楽しそうに報告しあっていました。TGSを離れる日には別れがたく、思わず泣いてしまったという声もありました。10日間という短期でのプログラムですが、生徒たちの満ち足りた表情から、このプログラムが彼らにとっていかに有意義なものであったか感じられました。

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生徒の声

 10日間は非常にあっという間に過ぎ去ってしまったが、毎日が非常に充実していた。この国際交流によって、ホストファミリーとお互いの文化を理解し合うことができ非常に良い経験になった。来年、私のホストブラザーも日本に来るという。そのときは是非ホストブラザーを私の家に招待したい。今後もe-mailや手紙を通じてホストファミリーと交流を深めていきたい。

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 平日の学校が終わってからはホストブラザーのアレックスと散歩に行った。散歩のルートはすべて自然に囲まれていて天然の滝や美しい景色が一望できる崖などを通った。他にもアレックスとはアイスを食べに行ったり、家族全員でバーベキューをしたりした。土日は学校がなく一日中ホストファミリーと過ごすのだが、私がホストファミリーの家から旅立つ日にホストファザーが歯医者を開業するということからオフィスの掃除を手伝った。なにより病院の開業に立ち会えることは一生でまずないと思ったのでうれしかった。作業を終え帰宅した夜は私にとってホストファミリーと過ごす最後の夜でもあった。普段は9時には自由解散のような感じでみんな部屋に帰るのだが、この日は家族全員揃っていた。そこでアレックスからTシャツと手紙をもらった。家族全員からの温かい手紙に感動しながら家族全員とハグをした。その夜自分も表しきれないほどの感謝を手紙に書き、翌朝ホストファミリーに渡した後トゥーンバを旅立った。オーストラリアでの日々は私の今までで最も充実した時間であったとも言える。来年も機会があれば行きたいと思う。

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 ホームステイ3日目、ホストブラザーのShaun君がなかなか流暢な日本語で「ダンスに行きます」と言った。前日にミュージカルに連れて行ってもらったので、また似たようなものかと思っていたのだが、着いた先は体育館のような場所で、様々な国籍と思われる人達がDJに合わせてノリノリで踊っていた。シャイを自負する私は若干恥ずかしかったが、その場のノリで2時間近くも見よう見まねで踊らされた。だが、初対面の私にも勢いだけで一緒に社交ダンスをしてくれたり、下手な踊りでも盛り上がったりしたのは素直に嬉しかった。ホストマザーの運転する帰りの車の中で、こういう独特の雰囲気も文化の違いだよなあと思った。今回の留学の目的は私の中では英語の習得であったが、同時にこうした国民性の違いを肌で感じることが出来たのも貴重な経験になったと思う。留学で語学を学ぶことが、学校で先生と英語を話したりするのとなぜここまで異なるのか。その一番大きい理由はこうした文化、国民性の違いの中で緊張感を持ちながら英語と触れ合えるからなのだと思った。