9月19日(金)~22日(月)にオーストラリアの高校生15名、教員2名が志木高を訪れて授業や行事に参加したり、本校の生徒宅にホームステイをして日本の生活を体験したりしました。彼らはクイーンズランド州にある私立の男子校Toowoomba Grammar School(トゥーンバ・グラマー・スクール、以下TGS)の生徒たちで、志木高とは相互に交流をしています。今年の8月にも志木高生12名がTGSを訪れたばかりで、TGS生たちとはおよそ一か月ぶりの再会となりました。

2014TGS_Japan Tour01.jpg19日(金)の午前中、TGS生は能の授業に参加しました。まず志木高生が英語で能の紹介スピーチを行い、その後は講師の能楽師から謡のレクチャーがありました。その際、3分間正座をするという試みに挑戦しましたが、TGS生たちはぎこちなく膝を折り、中にはきちんと正座が出来ずに膝立ちになっている生徒もいて、文化の違いを身を以て体験している様子でした。この日の午後は、1年生の学年行事である英語落語の鑑賞会にも参加しました。落語体験のコーナーでTGS生の一人が壇上に上がり、手ぬぐいと扇子を使って手紙を書く動作を実演すると、会場は大盛り上がりでした。体験した生徒にとって忘れられない思い出となったことでしょう。


2014TGS_Japan Tour02.jpgその後は志木高に戻ってから、3年生が謡う『屋島』を鑑賞しました。
3年生たちの力強い声の響きに、装束や面を纏った能楽師の迫真の所作。TGS生たちは真剣な眼差しで見つめていました。この日は彼らにとって日本文化づくしの一日となりました。

20日(土)、TGS生たちは各ホストブラザーとともに通常の授業を受け、お昼には、生徒会とホストブラザーが企画したウェルカムパーティーを楽しみました。このパーティーにはホストブラザー以外の志木高生も参加しており、多くの生徒たちが有意義な時間を過ごしました。そして21日(日)には各ホストブラザーの案内で観光地などにでかけ、日本食を楽しんだようです。


2014TGS_Japan Tour07.jpgこうしてあっという間に時間が過ぎ、22日の朝にお別れの時がやってきました。TGS生とホストブラザーの志木高生たちはハグや握手、ハイタッチをしたりと熱い挨拶を交わし別れを惜しんでいました。それは湿っぽいさよならではなく、とても清々しい明るさに溢れていて、これで終わりではなく、これからも友情が続いていくことを感じさせる光景でした。

これからもTGSと志木高は交流を続けていく予定です。来年の交流がどういったものになるか今から楽しみです。現在志木高では、オーストラリアと台湾の学校と本校独自の交流プログラムを持っています。国際交流に参加する生徒が今後ますます増えることを願います。