2014年度の3年生見学旅行は、10月7日から10日までの4日間、関西・四国地方を訪れて行われました。
A班とB班に分かれてほぼ同じコースを逆にたどったのは例年通りですが、昨年度とは行き先が大きく変わり、今年度は京都や香川の社寺、そして、瀬戸内海に浮かぶ自然とアートの島・直島を訪れました。
B班を例に取ると、京都で新幹線を降り、昼食は宇治の黄檗山萬福寺で精進料理。9月30日に修復を終えたばかりの平等院鳳凰堂では堂内も見学しました。奈良から神戸へ、移動しながらの自主研修では、京都や大阪を観光した生徒も多かったようです。A班・B班が揃った神戸のホテルでは、「神戸復興20年 巨大災害の教訓」と題して、NPO「神戸の絆2005」専務理事の金芳外城雄氏に講演していただきました。
3日目は神戸港震災メモリアルパークに寄った後、淡路島を通って四国へ渡り、高松港からフェリーで直島へ。ベネッセハウスミュージアムや家プロジェクトで現代アートを鑑賞したほか、レンタサイクルでサイクリングを楽んだり、アーティスト大竹伸朗氏が手がけた直島銭湯で汗を流した生徒もいました。
翌朝、金刀比羅宮の石段を登って景色を楽しんだ後、四国八十八ヶ所の札所の一つ、屋島寺へ。今年度の3年生は、1年生の時に能の『屋島』を学び、今年の9月にはオーストラリアからの留学生を迎えて、歓迎の謡も行っています。屋島寺では宝物館を見学した後、境内地をお借りし、生徒たちだけで、最後の『屋島』を謡いました。
当初は台風の影響が心配されましたが、4日間とも好天に恵まれ、一人の生徒も体調を崩すことなく、A班・B班とも無事に帰ってくることが出来ました。