志木高10の魅力において、そのトップに掲げられている「独創的な授業」は、まさに本校の教育の要とも言えます。それらがどのように「独創的」であるかは、これまでも教員紹介や特色ある授業のコーナーでお伝えしてきました。

2014年3月31日、国際司法裁判所(ICJ)は、「日本が南極海で実施している現行の調査捕鯨は条約違反」という判決を下し、差し止めを命じました。このニュースを受け、2014年度は鯨をテーマにした特色ある授業が2つ展開されました。1つは3年の「生物」で、生物多様性保全の意義などを学ぶ授業の一環で、捕鯨問題についてのディベートが行われました。

もう1つは、3年生「日本語各論」(B・C・D・E組)です。こちらでは、夏休みに「捕鯨問題」「鯨食文化」「鯨と文学」「動物愛護問題」「水銀汚染問題」等、履修者それぞれの関心に基づくテーマを1つ選び、フィールドワーク(現地調査)やインタビューを含むさまざまな方法で研究を行いました。その後、2か月間にわたる捕鯨討論会を経て、今回こちらのウェブサイトでグループごとに発信したいテーマを選び、調査結果を論文、レポート、ルポルタージュ、創作など多様な表現手段で発表しました。

また、授業内で行われた討論をさらに発展させる目的で、Facebookアカウントも取得、学内外の、鯨に関心を寄せるみなさんと交流を深める試みも始まっています。ご興味のある方は、ぜひアクセスしてみてください。
https://www.facebook.com/keio.shiki.whale

クジラ討論会の様子