5月23日(土)に行われた自然観察会は近隣住民の方など79名が参加され、2007年の開始以来、8年目で参加者数が累計1,000名を超えました。1,000人目に受け付けされた方は、近隣のふじみ野市からご参加いただいた御家族で、観察会開始に先立って、本校より記念品として樹木検索図鑑を贈呈いたしました。参加者の皆さまからも温かい拍手をいただきました。

観察会は、いつもの通り14:00-16:00の2時間にわたって行われました。昨秋から採用しているオープンスタイル(参加者に校内を自由に散策していただく形)の観察会で、本校3年生の生物履修者がインストラクターとして要所要所に立って訪れた参加者の方々に周囲の植物について解説を行いました。

今年は5月末の段階で数度の夏日が到来し、台風の接近も懸念されるなど、例年とは異なる陽気のため、通常咲いている花が既に終わっていたり、蕾の状態で開花していなかったりしました。そのような中でも、インストラクターの生徒たちは、3回の事前講習で得た基礎知識と、それぞれが工夫を凝らした説明で来場者に熱心に解説をしていました。「ベストインストラクター」を決定する投票も行われ、投票用紙に添えられた感想には、生徒の真摯な姿勢に対して好意的なコメントをいただきました。

当日は晴天に恵まれ、若干汗ばむほどの陽気でしたが、熱中症で気分が悪くなったり、スズメバチによるアクシデントが発生することもなく、クイズ形式のスタンプラリーなどを楽しみながら、参加者それぞれに本校の自然を満喫していただけたようです。

観察会終了後には、希望者参加型の講習会も実施し、「未知の植物を調べるにはどのようにすればよいか?」についてお話をさせていただきました。今年も40名ほどの受講者があり、『葉でわかる樹木』という検索図鑑を使って、名前のわからない植物が「アオキ」とわかるまでの過程を一緒にたどりながら、図鑑の使い方を学びました。

2時間という予定時間はあっという間に過ぎてしまいましたが、参加者の皆さまにもインストラクターの生徒諸君にもほぼ満足いただけたようです。

9月19日(土)には秋の自然観察会を開催します。ドングリを拾い、分類していく予定です。皆さまのご参加をお待ちしております。

当日の風景