8月25日から9月2日にかけて、フィンランド南西部にある旧首都トゥルク市に、2年生2名・3年生8名の計10名で訪問・ホームステイしました。訪問先は同市にあるルオスタリヴオリ中学高等学校で、授業参加や博物館見学などのプログラムを行い、予定を順調に消化して、先日無事に帰国しました。

訪問中は一般授業の参加だけでなく、トゥルク大学が開発した高校生向けの環境教育到達度評価プログラム「ViBSe (Virtual Baltic Sea Explorer)」にホストシスターと共に参加し、PCを使った実習・試験、及びPowerPointでの成果発表を行いました。英語表記されているとはいえ、表示内容を理解するまでにかなり悪戦苦闘したようですが、フィンランドの教育スタイルの一つを垣間見たようです。

ただし、シビアな勉強だけではなく、到着2日目にはトゥルク市内のハンドクラフトミュージアム訪問、3日目にはトゥルク大学の海洋研究施設があるセイリ島を訪問して(バス+フェリー)、同島の見学をホストシスターたちと行い、4日目にはルオスタリヴオリ高校の先生のアレンジでトゥルク市街からそれほど離れていないルイッサロ島にて森林公園散策とサウナ体験後、バーベキュー大会を満喫し、5日目の土曜日にはムーミンワールドがあることで有名なナーンタリで昼食を楽しみ、その後、ムーミンワールドのある島を訪れる等して、と楽しい時間も過ごしました。ViBSeのプログラムがかなりハードだったようですので、このような息抜きを用意して頂いてちょうど良かったのかもしれません。

10月には、私たちの学校がフィンランドの生徒を受け入れることになります。フィンランドとの交換留学は理科、...とりわけ環境教育を切り口に一味違った交流を展開していく予定です。汽水であるためにサケやニシン以外の魚がほとんど見当たらないバルト海に対して日本近海の海洋生物の豊かさは大きな驚きをもって留学生に強い印象を残すことでしょう。

彼女たちが本校を訪れ、授業や学校生活の一端に触れる中で慶應志木と交流を始めて良かった、と思ってもらえることを願っています。

【フィンランド・トゥルク周辺にて】