2015gsc_takatsuna.jpg本校2年の髙綱馨君が、グローバルサイエンスキャンパス(以下、GSC)の全国受講生研究発表会において、素晴らしい研究成果を発表し、事業部門で見事、優秀賞を受賞しました。

GSCとは科学技術振興機構(国立研究開発法人)の次世代人材育成事業の一環で、将来グローバルに活躍する可能性を秘めた意欲ある高校生に対して、大学が高度な理数教育を施すことを支援しています。この事業に伴い、慶應義塾大学では「世界の医療を切り拓く君・自我作古」というプログラムを実施し、選抜した高校生に医学・医療分野の教育を行っています。髙綱君は1年生の頃からこのプログラムに選ばれ、研究を続けています。今回の受賞は髙綱君にとって大きな自信と励みになったことでしょう。今後のさらなる活躍が期待されます。

髙綱君のコメント

 今回私は"神経幹細胞の増殖活性を制御する分子機構に関する遺伝学的解析―A genetic approach for understanding of the plasticing of neural stem cells"をテーマに研究しました。本研究は神経幹細胞の増殖、休止、再活性化の際の分子メカニズムをショウジョウバエを用いて解析を行ったもので、再活性化の理解は、パーキンソン病をはじめとした中枢神経系の再成医療への応用が大いに期待できるものであります。

 私は高校1年の時に、慶應義塾大学グローバルサイエンスキャンパスに選抜していただき、慶應義塾大学医学部 岡野研究室に、本校27期でいらっしゃる岡野栄之教授のご厚意で受け入れていただきました。

 この度、研究成果として賞を頂き大変嬉しく思っております。同時に研究は自分一人でできるものではなく、たくさんの方々のサポートと、多くのコミュニケーションの上に成り立つものだと実感しております。受け入れて下さった岡野教授をはじめ、実験指導をして下さった菅田助教、このようなきっかけを下さったGSCの井上教授、志木高前事務長の長田さん、その他、お忙しい中温かくサポートして下さった志木高のたくさんの先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。この気持ちを忘れずに、人の助けになる医学研究を続けて参りたいと思っております。