2016年度の第2学年研修旅行(諏訪~糸魚川方面)は、理科研修をおもな目的として10月4日から7日までの3泊4日の行程で例年通りの内容にて実施しました。

出発前は台風18号の接近により一部の行程の実施が危ぶまれていましたが、予想進路が発表されるたびに進路が北上していき、結果的には諏訪入り・糸魚川入りいずれの班もほとんど台風に影響されることなく、予定の研修を終えて無事帰京しました。

例年通り、諏訪入り班は、野辺山宇宙電波観測所・諏訪大社上社本宮を見学した後、諏訪湖の浄化施設(終末処理場)であるクリーンレイク諏訪にて見学実習を実施。水質環境浄化について学びました。次いで諏訪湖・木崎湖・青木湖でサンプル採取の後、水質検査キットを用いた水質調査の実習を行ないました。

糸魚川入り班は、糸魚川ジオパーク内のジオサイト(小滝川ヒスイ峡・フォッサマグナパークなど)を実地に見学して、観察から地史を読み取る実習を行ない、フォッサマグナミュージアムでは、施設見学と共に学芸員の講師の先生から日本列島の成り立ちについて講話を頂きました。

諏訪入り班の後半は、糸魚川入り班の前半行程と同じ内容を実施、糸魚川入り班はその逆の行程を実施することで同じ内容の研修を行ないました。行程の切り替えのところでは黒部ダムを見学することになりますが、ここでもただの見学では終わらず,黒部湖周辺の花崗岩の風化条件を探ったり、気圧と温度の関係から黒部湖の溶存酸素量を割り出したりします。

この学年は1年時の箱根における宿泊研修が噴火警戒レベルの引き上げによって流れてしまったため、今回が学年全体での最初の宿泊研修になります。集合時間などにも大きな遅延はなく、概ね順調に研修を行なうことができました。

【研修風景】