10月29日(土)、30日(日)に第69回収穫祭が行われました。準備日には雨に見舞われたものの当日は好天に恵まれ、2日間でおよそ4200名の来場者をお迎えすることができました。御来場の方々をはじめ、御協力くださった方々どうもありがとうございました。

 生徒達が考えた今回のテーマは、ハロウィンをイメージした「Fancy Dance Carnival」です。これは参加型のお祭りであるハロウィンのようにお客様に積極的に楽しんでもらうために、入場門をはじめパンフレット、各階の装飾などを賑やかかつ遊び心あふれるデザインに仕上げました。模擬店や展示会場についても、各団体がハロウィンに沿った工夫を凝らしていたようです。

 来場者を御迎えするに先立ち、まず28日には志木高生の志木高生による志木高生のためのお祭りである「前夜祭」がありました。名物教員の物まねや人気映画のパロディなどで生徒達は大いに盛り上がりましたが、翌朝の収穫式では、10月に新しく赴任された髙橋美樹校長のお話の後、収穫祭実行委員長による気合の入った呼びかけや器楽部の伴奏で全校生徒による「若き血」斉唱もあり、お客様を〈おもてなし〉するための気持ちを新たにして本番にのぞみました。

 収穫式が終わると、いよいよ開門です。構内では、恒例となっているノリの良さと体を張ったギャグが魅力の「中夜祭」や理科系特別教室棟での熱狂ライブのほか、一年のクラスを中心に、チュロス、クレープ、わたあめ、フランクフルト、じゃがマーガリンなどの模擬店が出店し賑わいました。グッズ売り場では、今年は初の塾高とのコラボグッズも登場し盛況でした。

 また、体育館では、バスケットボール部の市立松戸高校との招待試合、器楽部やワグネル・ソサィエティー男声合唱団によるコンサートが行われ、幅広い世代の来場者の皆様から温かい拍手・声援が送られていました。合併教室ではマンドリンクラブによるミニ演奏会もあり、心地よいひと時を過ごすこともできました。

 メディア棟、ホーム・ルーム棟では教科と各文化部による発表がありました。クラブ展示では生物部による志木の森の雄大さを感じさせる展示、天文部によるいつもながら完成度の高いプラネタリウム、鉄道研究会のそこまでやるのかという拘りが妖しく光る模型の展示、美術部の旧き良きアメ車尽くめの作品展示、電子工学研究会の体を使って遊べる筐体も増えた自作ゲーム展示、囲碁将棋部のまったりとした対局サロン、新聞部写真班による写真甲子園北関東ブロック参加校とのコラボ展覧会や文藝班の他校との合同誌、新聞班による校内新聞の配布など、日頃の活動の成果を発表する機会となりました(3F教室で密かに営まれた謎の仮想空間に足を運んだお客様には、今後、幸運が訪れるかもしれません)。しかし忘れてはならないのが、今回が総決算になるかもしれない、水泳部による人気企画・お化け屋敷の盛況振りでした。また離れた場所でひっそりと繰り広げられる弓術部による弓道体験も魅力的でした。

 教科による発表では、国語、数学、社会、ドイツ語、美術の授業の成果発表、また恒例となった外国語科主催の英語コンテスト「Shiki's Got Talent」なども行われ、日常とは違った生徒の一面がみられ、いつもこの調子でやれよといった突っ込みも含め微笑ましいものでした。そして、本校で近年盛んになってきた国際交流の展示が、迫力ある映像もあり充実していました。

 2日目には、運動場で野球部の早稲田大学本庄高等学院との招待試合、また天文部によるロケットの打ち上げもありました。「中夜祭」では女子高生シンガーを招いて大いに盛り上がり、また「Ms.志木」では予想以上にレベルの高い戦いが繰り広げられました。そして夕刻には、収穫祭のフィナーレを飾る「後夜祭」が行われました。史上最高レベルとネット上でも騒がれた「Mr.志木」やライブ、合間にはさむ職人芸が光る長編動画や一発芸のようなCM動画、最後の動きの揃った切れのあるダンスなど、この日のために多くの時間を費やし準備された企画で、多くの来場者の方々を楽しませていました。収穫祭実行委員はもちろんのこと、生徒全員が、それぞれの立場で〈おもてなし〉の精神を実践していたのではないかと思います。

 盛況のうちに幕を閉じた収穫祭、来年もお越しになって生徒たちの頑張りを是非ともご覧ください。

(文末の掲載写真は2段目右端、3段目左端・右端を除き、本校新聞部写真班の提供です)