9月6日(火)~12日(月)の1週間、2年生5名、3年生5名の計10名の生徒と3名の引率教員が台湾の薇閣雙語高級中學(Taipei Wego Private Bilingual Senior High School, 以下Wego)を訪問し、国際交流を行いました。

 志木高生は訪台期間中、Wego生の家にステイし、Wegoの授業やマウンテンプログラムに参加することで、台湾の高校生の日常生活を体験しました。李傳洪董事長(「董事長」は日本の「理事長」に相当)主催の歓迎ディナーやセレモニー、体育館で行われた歓迎会などのイベントには、ホストブラザー以外のWego生やホストファミリーの親戚も参加しており、志木高生は幅広い交流を経験していました。

 また、放課後や週末にはホストファミリーに連れられて、台北に本店を置く鼎泰豊(ディンタイフォン)の小籠包や夜市での芒果冰(マンゴーかき氷)など、台湾で人気のレストランやスイーツを堪能したり、日本統治時代の建物も残る九份などの観光スポットを訪ねたりすることで、台湾の文化や台湾と日本との深い関係について再認識したようです。

 Wego生と志木高生は、Wego生の訪日以降も頻繁にLINE等で連絡を取り合って親交を深めていましたが、ホストのご家庭やWegoで、予想していた以上の熱烈歓迎を受けて、英語力の向上はもちろん、同じアジアの仲間として理解を深める為に、アジアの文化や中国語習得の重要性も感じたようです。そして9月12日(月)、またの日の再会を約束して帰途についたのでした。

新しい挑戦 ~WEGOの生徒たちとの交流を通じて~

 僕は英語が苦手だ。しかし僕は今回このプログラムに参加した理由がある。それは海外に友達を作りたいということである。今年の7月に引退するまで硬式野球部に所属し野球漬けの日々を送っていた。そうした中で、自分の生活から野球が終わりを告げた後どうするか考えていた。そして、何か新しいことに挑戦してみたいと思った。あえて自分の苦手で避けてきた英語に関わることで。

 正直、台湾につくまでの間すごく緊張していた。自分の英語が本当に通じるのだろうか。言葉の壁が本当に怖かった。しかし実際に空港につきWEGOの生徒の笑顔を見たとき一気に緊張がほどけた。そこからはもう不安は感じなかった。 なんといっても、毎日がほんとに楽しかった。マウンテンプログラムではみんなで協力して料理を作ったり、山を駆け巡ったり、狭いテントの中でWEGOの生徒達と夜が明けるまで語り合った。休日には烏來へ連れて行ってもらった。志木高の国語の授業で学んだ台湾の原住民と日本人の歴史について、その舞台を実際に訪ねることで理解を深めることができた。語り切れないほどの思い出がよみがえってくる。ただ、もっと話したいのに英語が出てこないときも多くあった。しかし彼らは僕たちのことを理解しようとしてくれた。だからこそ怖がらずにたくさん会話できた。本当に感謝している。そしてもっと英語ができるようになりたいと心から感じた。今もWEGOでできた友達とはLINEで会話している。海外にいい友達を作ることができた。こうした経験ができたのも、あえて自分の苦手なものに挑戦したからだと思う。英語が苦手と思っている人も勇気を出してぜひ挑戦してほしいと思う。僕は3年最後にして本当にいい経験ができたと思っている。

 「自分は部活があるから忙しいし無理だ」と思っている人に、ぜひ一度このプログラムに参加することを考えてみてほしい。絶対にいい経験になると思う。

 そして、今回自分が7月まで部活があるにもかかわらず、このプログラムに参加できたのは、7月にWEGOの生徒達が志木高を訪れた際に、5人の1年生が彼らの受け入れをしてくれたからである。本当に感謝の気持ちでいっぱいである。彼らには来年、再来年に台湾へぜひ行ってほしい。

 最後に、次はみんながWEGOの生徒達との交流を通じて、よい関係を築いていってください。

(3年 成田吉孝君)