3月14日(水)から3泊4日の日程で、恒例の志木の森ツアーが実施されました。以下に、志木の森運営委員会委員長の和泉智也君(現3年・実施時2年)による報告を掲げます。

 3月14日(水)から17日(土)かけて春の志木の森ツアーが開催されました。参加生徒は3年生8名、2年生3名、1年生2名の計13名でした。前回の夏と比べると少人数でしたが、全員夏に参加したことのある生徒でスムーズに行動できたツアーになりました。また、3日目に少し雨がちらつきましたが、全体的に天気に恵まれた4日間になりました。

 初日はまず、新幹線と在来線を利用して三瀬谷駅まで行きそこから志木の森里山に向かいました。里山では、いつもコーディネーターを務めてくださっている吉田正木さん(塾員・吉田本家山林部代表)と吉田本家山林部の皆様の指導のもと、檜の間伐作業とコースターづくりを行いました。倒した木をさらに切断して木を運んだのですが、鋸で切るのに時間がかかり大変な作業でした。その後、宿舎の「語らいの里噺野」へ行き鹿肉のバーベキューを行いました。参加者が薪割りを行い、その薪を用いて飯盒炊飯をしました。食後には、キャンプファイヤーを行いました。金属製の箱の中に松ぼっくりや栗を詰めて火の中に入れて作る炭づくりも同時に行いました。

 2日目は「森のセミナー」と題して吉田正木さんに昨年の豪雨で話題になった流木問題や日本の林業の問題などのお話をしていただきました。その後、吉田本家の山林に行き、苗木を育てている場所を見学したり、鹿よけネットの修復作業を行いました。昼食後、志木の森里山に行き昨年の20周年記念式典で植林した場所の見学と里山の植生の観察をしました。夕食は参加者で分担してカレー作りを行いました。カレーは、鹿と同様に害獣である猪の肉を用いてつくりました。

 3日目はバスで大門坂に向かい、そこから熊野古道ハイキングを行い那智大社に参拝しました。その後、熊野古道センターに行き、熊野古道について学芸員さんの説明と展示を見て学びました。熊野古道センターの建物には三重県各地の尾鷲ヒノキがたくさん使用されていて、三重県では林業が盛んなのだと改めて感じました。

 最終日は、伊勢神宮外宮、内宮に参拝し、その後自由行動で周辺を観光しました。外宮にある遷宮館が昨年の台風21号による浸水被害の影響で休館していて、見学できなかったのが残念でした。

 以上が今回の志木の森ツアーの行程です。スギ花粉の飛散量がピークの時期であったために、私を含めて殆どの参加者が花粉症で苦しむツアーとなりましたが、普段と違う環境で様々な作業をしたり、森林について学んだり、レクリエーションで盛り上がったりととても有意義で楽しい時間を過ごせました。

 次回の志木の森ツアーは夏休み中を予定しています。夏のツアーでは、春のツアーと違う作業やレクリエーションも行われます。ぜひ志木の森ツアーに参加してみてください。