2018wego02.jpg今年度も台湾の薇閣雙語高級中学(以下Wego)との国際交流を行いました。

まず7月3日(火)~9日(月)の日程でWegoの生徒10名、教員2名が来日し、志木高を訪問したり、志木高生宅へのホームステイを体験しました。そして9月4日(火)~10日(月)に志木高生10名、教員2名が台湾へ赴き、Wegoの生徒たちと交流を深めました。

7月にWegoの生徒が来日した際は、本校の通常の授業に参加してもらうだけでなく、一緒にカレーを作ったり、流しそうめんを行ったり、日本や東京の文化を知ってもらうための東京ツアーに出かけたりと、様々なイベントを体験。また、毎日ホストファミリーから温かなもてなしを受け、Wegoの生徒たちは忘れられない素敵な思い出を心にたくさん蓄え、台湾へと帰っていきました。

そして、9月に志木高生が台湾を訪問した時には、2ヶ月ぶりに会ったとは思えないほどあっという間に打ち解け、本物の兄弟のように、昔からの親友のように馴染んでいました。歓迎パーティーが開かれたり、ホストブラザー・シスター以外の生徒も多く参加してのレクリエーションが行われたりと、Wegoでは学校を挙げて志木高生を歓迎してくださいました。また、行程中にはWegoが所有する山中の施設にてキャンプ体験や野外活動を行うなど、なかなか味わえない貴重な体験をすることもできました。各ホストファミリーには愛情を持って接していただき、大変お世話になり、ありがたい限りです。

帰国の際にはWegoの生徒も志木高生たちも別れを惜しみ、涙していました。この涙が、本プログラムの成功を何よりも物語っています。

ホームステイ受け入れ後の生徒の感想(7月)

 今回、受け入れを行ったが、特に財産となったのは、言語の違いによって生まれる難しさを体験できたことだと思う。授業で教わったり、自分で勉強したりするだけでは到底体感することのできない経験だったと思っている。僕にとっては、毎日が日本語で話され、日本語で意味を解釈する生活だったところに、朝一番から「Good morning」で始まる生活がやってくる。日本に居ながらこの英語のシャワーを浴びられたことは非常に有意義であった。

 三田キャンパスでの対面式の時は、本当に、何を話しているのか、まったく理解することができなかった。何度も何度も、聞き直したり、意味を調べたりすることによって、ようやくコミュニケーションがとれるようになってくる。日本人以外の人と生きたコミュニケーションをとることが、痛烈な衝撃だった。形式だけの英語だけでなく、生活に基づいた生きた英語を学ばなければならないということを感じた。

 また、感じたことは、やはり台湾の文化と日本の文化は近いということだ。例えば、それは食文化、文字、言葉などがそうだ。気候も似ているので、比較的楽に過ごしていただけたと思う。わからない言葉も漢字で見せ合うことが可能だった。思ったよりも1週間というのはあっという間で、もっともっと行ってみたいところはたくさんあった。それはもちろん、僕が行きたいということではなく、その体験によって引き出された英語を学びたい、ということだ。僕が台湾に行った時のことを思うと非常に楽しみである。

 もともと、中国文化圏に興味があったので、今回の経験は本当に楽しかった。受け入れでこれだけ勉強になり、楽しかったのだから、自分にとって全てが新しい世界になる台湾に行った時は、どんなことが待っているのか想像もできない。はやく台湾に行きたい。

 最後に、先生方、家族、おなじ仲間たちに感謝したい。

(3年 松井映人)

台湾訪問後の生徒の感想(9月)

 ああ台湾に戻りたい。同じプログラムに参加してくれたWegoの友人、ホストシスター、ファミリーにまた会いたい。国際交流を終えて1週間たった今でもこの気持ちが消えることはない。受け入れと訪問合わせてたった2週間の交流でこんなにも深い関係を築くことができたのは、とても濃厚で、楽しかった時間を過ごせたからだと思う。

 第一に、Wego全体が僕らを温かく迎えてくださった。僕は思わず感動してしまった。先生だけでなく、このプログラムに参加していないWegoの生徒たちも温かく迎えてくれたのだ。特にこのプログラムに参加していないWegoの生徒たちはウェルカムパーティーを企画し、ゲームなどを考えてくれた。このパーティを通して、ホストシスターやWegoの生徒たちとさらに仲良くなれたことは間違いない。おかげで、この後に行ったマウンテンプログラムでも本当に楽しむことが出来た。

 第二に、ホストファミリーとは家族全員そろっているとき、必ず一緒にご飯を食べた。料理を紹介してくれたり、台北市内のレストランで食べたときは、台北市について教えてくれたりした。台湾での1週間、ホストファミリーと過ごす時間が少なかったので、ホストファミリーとの食事の時間は大事なコミュニケーションの場となった。食事の後も、次の日の予定や、日本のこと、様々なことを話すことができた。会話は流暢ではなかったが、盛り上がったことを覚えている。夜中まで話していたせいか、シャワーを浴びる前に寝てしまったこともあった。

 しかし楽しいだけの1週間ではなかった。Wegoでの英語の授業を受けさせてもらったのだが、授業のスピードがあまりにも速すぎて、ついていくことができなかった。もちろん授業自体のレベルも高い。かなり辛く、悔しかった。自分の英語力がWegoの生徒に比べ、圧倒的に劣っていることを、受け入れのときと同様に自覚した。この経験を生かして、英語力向上を目指していきたいと強く感じた。英語を母国語のように話せるようになれば、もっと活発なコミュニケーションが取れ、より関係も深くなると思う。このプログラムでの悔しさを忘れずに、必ず目標を達成したい。

 最後に、僕たちを送り出してくれた保護者の方々、常に見守ってくれていた宮﨑先生、井之浦先生、また、このプログラムを実行してくださった先生方、本当にありがとうございました。

(2年 大久保紘志朗)