
昨年11月の関東選抜大会以来の久々の公式戦。舵手付きクォドルプルの部では、好天に恵まれたレース初日の22日は、初戦(予選)から関西高校(岡山県)・熊本学園大学付属高校(熊本県)など全国屈指の強豪校との対戦となり、選手諸君のなかに不安があったせいか、スタートで他チームに出られたものの、クルーの長所である安定感で差し返し、2位で通過。翌23日の準決勝は、強風かつ波も高いという荒れたコンディションに加えて、前回・前々回と同種目で大会2連覇を果たしている美方高校(福井県)との対戦で決勝進出が危ぶまれるなか、前半1,000mで差をつけることができ、決勝進出を決めることができました。そして迎えた24日の決勝。夢の大舞台で戦えるということに興奮し、前夜はあまりよく眠れなかったという選手諸君、スタートは成功し、250m地点では1位で通過したものの、全国の壁はやはり厚く、得意のコンスタントで関西高校・加茂高校(岐阜県)に出られてしまい、追いつけずに3位となりました。今回の戦績に、主将の野﨑君は「(決勝進出を決めたときが)今までで1番嬉しい瞬間だった。27年ぶりの全国3位は素直に嬉しいが、やはり1位ではないため心の底から喜べなかった。しかし、僕自身こんなに楽しく漕げたのは初めてのことで、本当に苦しく楽しい3日間だった。」と語っています。
一方のダブルスカルの部では、22日は予選で敗れ、午後の敗者復活戦にまわってしまいましたが、敗者復活戦では2,000mの感覚もつかめたようで、ラストスパートもうまく入れられて準決勝進出を果たしました。しかし、23日の準決勝ではスタートの2本目で失敗してしまい、船が大きく減速、その後差を縮めたものの、差し切れずに同日午後の順位決定戦に。その順位決定戦では、最初の500mまではリードしていたものの、ミスで船を大きく減速させてしまい、結果全国16位のタイムでフィニッシュしました。本人たちにとっては思い通りのレースができず、不本意な結果に終わりましたが、昨年の関東選抜大会で1,000mレースで約5秒差で敗れた南稜高校(埼玉県)に、今回は2,000mレースで5秒差までタイムを縮めることができ、技術や馬力も全国で戦えるレベルにまで成長したようです。
さて、そんな今大会でも、1・2年生部員諸君はもちろんのこと、保護者の皆様をはじめ、大先輩である志水会(本校端艇部OB会)の有元 正人会長・佐藤 直司君、秋元 啓佑ヘッドコーチをはじめとする新旧コーチの皆様(佐藤 拓・内田 優志各コーチ、鍵山 武治・水井 智基各元ヘッドコーチ、桜井 雄太前ヘッドコーチ・高居 翔元コーチ)、中地 譲治副部長(現・部長)が現地に応援に駆けつけ、温かく見守ってくださいました。また、大会最終日の24日は本校の卒業式でしたが、遠く離れた本校でも、3年生(新卒業生)の部員諸君とその保護者の皆様が、今回の快挙を共に喜んでくれておりました。毎度ながら、皆様のお気持ちに深く感謝申し上げます。
直近では3月初めの潮来選抜合宿などを経て、今回の全国選抜大会で、代替わりしたての昨夏に比べてさらに一回りも二回りも成長を遂げた部員諸君。この戦績に甘んじることなく、年間最大の目標である今夏のインターハイ出場・2度目の全国優勝に向けて、野﨑君・阿部君(漕手兼主務)を中心に、今後も部員一丸となって切磋琢磨してもらいたいと大いに期待しております。
今後も引き続き皆様のご声援を賜りますよう、お願い申し上げます。