2019年9月21日(土)14:00-16:00、第27回自然観察会を開催しました。前日の天気予報では弱雨が心配されていましたが、当日は程よい涼しさの中、曇天で強い日差しもなく、熱中症とは無縁な快適さの中で会を催しました。もともとこの会は、近隣にお住いのみなさまに本校の自然環境と生徒そのものを知って頂くことを目的に始めました。今回も参加者総数80名のうち、志木・新座・朝霞地域からは29名のご参加を頂きました。蚊には悩まされましたが、スズメバチについては開始時に注意喚起を行い、観察会の最中には大きな事故もなく(小さいお子さんが転んでけがをされましたが、すぐに対処させて頂きました)、ほぼ無事に終了致しました。

秋の会は、参加者が春に比べてやや少なめであるのに対し、インストラクター生徒の数が多い(56名)という特徴があります。そのため、「エスコート方式」を採用しています。すなわち、参加者4-5名に対して、エスコート役のインストラクター生徒を3-4名ずつ割り当て、一緒に歩きながら校内の自然環境に対して解説していくという方式です。生徒がインストラクターとして認められるには、3回の事前講習会を受講終了していることが必要になります。今回は、事前講習の段階で「樹木」、「草本」、「どんぐり・虫こぶ」それぞれについて専門家を養成することを目論み、会の中で説明してもらいました。

秋の志木高は、コナラ、シラカシ、クヌギ、マテバシイなどが多くのドングリをつけるため、小さなお子さんたちにとっては大収穫だったようです。咲く花の少ない季節ではありますが、キツネノマゴ、ツルボ、ミズヒキなどが咲いていました。一方、ヒガンバナは花芽も上がってきていませんでした。また、何も言われなければ形が変な芽、茎、葉にしか見えない「虫こぶ(虫癭)」については、生徒インストラクターたちが「カラスウリクキフクレフシ」などの呪文のような和名をしっかり覚え、解説していました。

前回からの試みとして、「スタンプラリー」を導入し、全部押し切ると一つの絵が完成する、というものを導入して会に色を添えました。会の終了時には、芝生広場にて参加者の皆さんに対して、生徒代表がご挨拶を申し上げて閉会と致しました。また、今回も本校のOB会である「志木会」より飲み物を提供いただき、参加者に配布することができました。

終了後、希望者の方々に対して、本校教諭が簡単な勉強会を開催しました。今回は、志木高で観察できる哺乳類を紹介しつつ、「地域猫」の解説などをしました。

自然観察会は、来年も5月と9月に実施を予定しています。詳細は、志木市の広報誌ならびに本校のウェブサイトでご案内いたします。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

【自然観察会の風景】 撮影は、本校新聞部にお願いしました。