本校3年生の中田康史君のチームが、2020 Global PyTorch Summer Hackathon の PyTorch Responsible AI Development Tools という部門で、最優秀賞である1st Priseを獲得しました。2020 Global PyTorch Summer Hackathon は、FacebookのPytorch開発チームが主催するハッカソン(一定期間の中でシステム開発を競うイベントのこと。HackとMarathonを組み合わせた造語)で、6月22日~8月25日に行われ、総勢2500人が参加、106のプロジェクトが投稿されました。

 このハッカソンは「PyTorch」という全世界で使われているオープンソースの機械学習フレームワーク(人工知能のプログラム)を改善するために行われました。「PyTorch Developer Tools」(PyTorchを開発する人が使いやすいコードを作る)、「Web/Mobile Applications Powered by PyTorch」(PyTorchを利用してスマートフォンやインターネットで使えるアプリを作る)、「PyTorch Responsible AI Development Tools」(PyTorchの倫理性を改善するコードを作る)の3つの部門があります。

 中田君はこの大会に、全脳アーキテクチャ若手の会(オンライン上の人工知能サークル)に集まった4人のチームで参加(他の3人は大学院生と社会人)。PyTorch Responsible AI Development Tools 部門に、PyTorchに公平性を付与する「FairTorch」というプロジェクトを投稿しました。以下、中田君による大会の感想です。

 今回の大会に参加し、まだまだ人工知能の可能性を感じる一方で、その危険性も考えるようになりました。また、人工知能の公平性を考える中で、「技術はルールや法より先行する」という志木高の政治・経済の授業で学んだことを実感することもできました。

 このような大会に参加できたことをうれしく思います。チームの仲間たち、並びに大会を主催したPyTorch開発チームに感謝します。ありがとうございました。