「総合的な探究の時間」の一環である1年生の研修旅行がABC組は5月12日(水)に、DEF組は5月13日(木)に行われました。

 例年この研修旅行は鎌倉・三浦半島方面に2泊3日の行程で実施していますが、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大が予断を許さない状況でしたので、埼玉県内・日帰りでの実施としました。また、保健管理センターの指導の下、1クラスを大型バス2台に分乗して移動するなど、十分な感染予防対策を講じました。

 生徒は事前学習を経て、さきたま古墳公園(行田市)と埼玉県立川の博物館(寄居町)を見学し、自ら設定した課題をもとにレポートを作成しました。9基の大型古墳があるさきたま古墳公園では、現地のガイドさんに解説をしていただきながら、散策をしました。また、公園内にあるさきたま史跡の博物館では、国宝である「金錯銘鉄剣」など古墳からの出土品を多数見学することができ、貴重な体験となりました。川の博物館では、荒川を中心とした川と水と人々の暮らしについて、多数の展示と、鉄砲堰の実演、3面パノラマ映像上映などを楽しみながら、学習することができました。

 従来の宿泊を伴う旅行と比べ、より教科学習的な側面の強い行事となりましたが、生徒たちは慶應義塾が目指す「実学の精神」を実感する良い機会を得ることができました。また、コロナ禍の影響で長らく閉鎖的な学校生活を余儀なくされていましたが、久しぶりに外の世界を体験できた研修旅行となりました。