2022年5月10日(火)~12日(木)、第1学年の研修旅行を実施しました。1日目は、グループで事前に計画を立てたうえで、自分たちで選んだ史跡・博物館・美術館2ヶ所を見学しました。2・3日目は、6クラスを3クラスずつに分けて、1日は東京国立博物館を訪れて特別展「琉球」を見学し、もう1日は三浦半島の小網代の森と浄楽寺を訪れました。この研修旅行は、通常であれば2泊3日の行程で、横浜・鎌倉・三浦半島で行いますが、今回は引き続き新型コロナウイルス感染症対策のため、3日間とも日帰りで、かつクラスごとに時間をずらして行いました。予報では天候が心配されましたが、3日間とも好天に恵まれました。以下、12日(木)B組の三浦訪問について報告します。

 10時、京浜急行電鉄の三崎口駅で現地集合し、1クラス2台のバスに分乗して出発しました。まず、小網代の森を散策しました。小網代の森は、相模湾に面した約70haの広大な森です。その貴重な自然環境は、行政機関や財団・NPO法人の方々によって維持されています。そのガイドの方の説明を聞き、約1時間半散策しました。鬱蒼と茂る森林地帯を抜けると、やがて見晴らしの良い湿地に出て、干潟や相模湾へと続きます。森の中では、種々の昆虫がたくさん見られました。空気がとても澄んでいて、あちらこちらで、鳥たちの心地よいさえずりが聞こえてきます。干潟では、ガイドの方々が当日の早朝にたくさんの海の生物を捕獲してくださり、生徒たちに紹介してくださいました。様々な種類のハゼ、ウナギの稚魚、アカテガニなど、珍しい生物に触れられました。このように小網代の森では、豊かな自然を感じることができました。干潟を背景に集合写真も撮影しました。

 12時30分、ホテル・マホロバマインズ三浦で昼食をとりました。生徒たちは、マスクを外しての食事中、会話せず静かに食事する「黙食」を徹底していました。1時間半の散策で体力を消耗して、多くの生徒がメニューのカレーをおかわりしていました。

 午後は、地域で自然・歴史・文化の保護と継承に取り組む「おおくすエコミュージアムの会」の方々の案内で、浄楽寺を見学しました。近代日本の郵便制度を創設した前島密についての話を伺い、鎌倉時代の仏師、運慶の手になる阿弥陀三尊像・不動明王立像・毘沙門天立像を間近で拝観しました。これは、今回の研修のために特別に公開してくださったものです。このように浄楽寺では、日本の貴重な文化財に触れることができました。そして15時、三崎口駅で現地解散しました。

 1年生にとっては、志木高での学校生活が始まってから最初の学校行事でした。各日日帰りではありましたが、生徒たちは、クラスメートと親睦を深めながら、楽しそうに過ごしていました。今回の研修旅行での経験を活かして、これからも充実した学校生活を送っていってほしいです。今回お世話になった方々に感謝を申し上げます。どうもありがとうございました。