このたび、本校3年生の福山航生君が、第10回記念~家族を歌う~河野裕子短歌賞(産経新聞社主催、富山常備薬グループ協賛)の青春の歌部門に応募し、俵万智さんによる選者賞に選ばれました。選者賞は大人を対象とした部門も含め全部門から、選者一人につき一首のみ選ばれるものです。福山君の短歌を紹介します。

受賞作品

 嘘っぽくぼやけて見える波打ったビニールカーテン越しの未来は

 俵さんからは、コロナ禍のなか、「「嘘っぽく」にこもる静かな怒りと、実感のある比喩が胸をうつ。」と高く評価されました。福山君は、1年次の国語の授業で短歌を学び、2年次には、日本歌人クラブ主催の第15回全日本学生・ジュニア短歌大会(高校生・大学専門学生の部)で、主要4賞の1つである毎日新聞社賞を受賞しています。

 福山航生君 全日本学生・ジュニア短歌大会で毎日新聞社賞を受賞

 今回の受賞は、福山君の2年次からのさらなる成長を物語ります。

 福山君からの受賞のことばです。

 短歌に興味を持ち始めた頃からずっと愛読している歌集が『サラダ記念日』です。その俵万智さんに今回選者賞に選んで頂いて、率直にとても嬉しいです。オンラインの授賞式でお話しできたことも、創作活動の励みになっています。

 最近は、数十首をまとめて一つの作品とする連作という表現にも挑戦しています。これからは高校生対象のコンクールだけでなく、連作を対象とした新人賞も意識していきたいです。もっと短歌のことを知りたい、そんな思いでいます。