10月29日(土)、10月30日(日)、両日にわたって第75回収穫祭を実施しました。オンライン開催となった第73回、校内開催となった第74回と、コロナの影響で来場者を受け入れることができませんでしたが、今回はオンライン予約による人数制限のもとではありますが、3年ぶりに来場者を受け入れての実施となりました。

 コロナが依然として収束しない中、今年度は来場者を受け入れることができるのか、どのような条件であれば感染症対策を徹底した上で受け入れることが可能なのか、学校医や保健師の監修の下、収穫祭実行委員が中心となって企画してきました。

 議論を重ねた結果、オンライン予約による人数制限、午前・午後の完全入れ替え制、メインイベント会場における体育館での密度の管理、展示パートにおける消毒・換気の徹底といった感染症対策を徹底することで来場者を受け入れて実施することとなりました。

 予約システムについては業者に委託することも検討しましたが、生徒自身が中心となって、Googleフォームを使ったシステムを構築しました。綿密に準備を重ね、シミュレーションをしましたが、前例のない実施形態であり、予想外のエラーも発生し、ご迷惑をおかけしましたが、何が何でも収穫祭を成功させたいという生徒の強い思いで乗り越えることができました。

 従来は前年度の実行委員から新3年生が直接引継ぎを受けることでノウハウが継承されてきましたが、2年間を経てまったく違う実施形態を一から構築することとなり、実行委員の生徒たちは、当日を迎えるまでは本当に来場者を受け入れられるのか不安な思いもあったでしょう。いくつもの問題はありましたが、生徒たちが一致団結し、無事に実施にたどり着くことができました。

 ひとたび受付が始まると、大きな混乱もなく生徒たちが誘導、受付を行い、思った以上にスムーズにことは進みました。器楽部や英語部軽音楽部門によるステージや、実行委員による前夜祭、後夜祭はとても盛り上がりました。1,2年生や有志団体よる展示も非常によくできていました。夏休みから取り組んできた入場門も素晴らしい出来ばえで、過去最高の作品ではないかと話す教員もいました。何より、来場者と交流する生徒たちの楽しそうな笑顔が印象的でした。

 コロナが日常化する中で、学校という場で生徒たちがどのように自分たちを表現し、輝くことができるのか。今の3年生が入学した時、学校は閉鎖されていました。その後も部活動やあらゆる行事やイベントが中止または強い制限下での実施となってきました。そして今、まさに"revival"というテーマのもとに、生徒たちは、自分たちで考え、工夫し、時に口論し、バカになって人を楽しませ、人生の中でかけがえのない経験をすることができたのではないでしょうか。ご来場の皆様、ご支援くださった保護者やOBの皆様、このような機会を生徒たちに与えてくださり、本当にありがとうございました。