A・B・C・D組の「諏訪入りコース」、E・F・G・H組の「糸魚川入りコース」に分かれ、9月26日〜29日の3泊4日で研修旅行を行いました。新型コロナウイルス感染症拡大のため2020年度は中止、2021年度は県内巡検、2022年度は2泊3日の短縮メニューで行ってきたものを、本年度はようやく従来の行程に戻すことができました。出発前に新型コロナウイルスやインフルエンザの蔓延で2クラスが学級閉鎖となり、実施が危ぶまれていましたが、一人も離団することなく無事に予定の旅程を終えることができました。

 本校の研修旅行は、物理・化学・生物・地学の各分野について事前に授業で学習した内容を、現地に実際に赴き実習を通して実践するものです。ここでは、糸魚川入りコースを簡単に紹介します。

 東京駅を出発し新幹線で糸魚川駅に到着後、3つのグループに分かれて、フォッサマグナミュージアム、フォッサマグナパーク、月不見の池を見学し、観察から地史を読み解く実習を行いました。諏訪への移動途中、地滑りを起こしやすい地質学的な特徴をもつ弁天岩周辺を見学し、その後あいにくの雨の中でしたが黒部ダムを見学しました。黒部ダムでは、気圧と温度の関係から溶存酸素量を割り出したり、発電量を物理的に考察します。最後に諏訪大社上社本宮を詣でて2日目は終了しました。3日目は、諏訪にて諏訪湖・木崎湖・青木湖でサンプルを採取し、水質調査キットを用いた水質調査を行いました。同時に諏訪湖から唯一流出している天竜川の起点である釜口水門でも採水し、翌日の下水処理施設見学の予習として湖の浄化程度を確認しました。

 最終日は、下水処理施設クリーンレイク諏訪にて施設見学と水質環境浄化についての説明を受け、その後、野辺山宇宙電波観測所を見学して旅行は終了しました。

 各地で行った実習をレポートにまとめるまでが研修旅行。もうひと踏ん張りです。