3年生は9月26日(火)から9月29日(金)まで、3泊4日で東北地方へ見学旅行に行きました。 この行程での実施は昨年からですが、昨年と行程を一部変更しました。

 1班(BCE組)は東北新幹線を一ノ関駅で降りて花巻・南三陸・仙台・山形県を巡る行程で、2班(ADF組)は山形新幹線を山形駅で降りて1班と逆回りの行程です。 以下、2班を中心に報告をします。

 初日、新幹線を山形駅で降りて貸切バスに乗車し、ドライブインで昼食をとってから出羽三山神社の一つである湯殿山神社へ向かいました。 湯殿山レストハウス駐車場から約40分間 山を登ってから本宮への御参りです。本宮は裸足になり御祓いを受けてから御参りをします。参拝後は足湯に浸かって暫し休息してから下山をしました。 その後はバスで仙台に移動し、班ごとに市内で自由に夕食をとり、仙台市内のホテルに宿泊をしました。

 2日目は朝から夕方まで仙台周辺での班別自主研修です。行先は仙台城跡、瑞鳳殿などの仙台市内、あるいは松島・秋保温泉に足を延ばすなど班により様々で、あらかじめ作成した計画に沿って行動をしました。16時半に宿泊した仙台のホテル前に集合をして、バスで南三陸へ向かいました。この日は、1班と2班が合流し同じホテルでの宿泊となりました。

 3日目、午前中に志津川湾・波伝谷漁港から漁師さんの漁船に乗せて頂いて養殖の様子を見学する予定だったのですが、あいにくの雨で中止となり、雨天用に計画していた漁師さんによるロープワーク指導となりました。 その後は南三陸町自然環境活用センターに移動し、志津川湾の生態系への地球温暖化による影響、持続可能な漁業の実践の講義を受けました。
 午後は南三陸さんさん商店街での自由昼食後、石巻市震災遺構・大川小学校を見学しました。 大川小学校は東日本大震災後の津波で児童108名中74名・教員10名が亡くなった学校で、校舎などが当時の形で保存されています。 選択科目「社会C」の授業で大川小学校のことを扱っている関係で、2グループに分かれて2人のご遺族の方から直接お話を伺う大変貴重な機会を得ました。ご経験に基づくたくさんのお話をしていただきました。各自、学んだことはとても大きかったようです。

 4日目は事前にとった希望で分けた2つの行程に分かれての行動です。1つ目は滝観洞という、洞窟を進んだ先に滝が流れている鍾乳洞の見学です。 もう1つは中世の荘園風景が残っている骨寺村荘園遺跡と、毛越寺を巡る行程です。 午後は中尊寺で合流し、昼食後、参拝、金色堂などを拝観し、帰途につきました。

 一昨年は新型コロナウィルスの影響で宿泊行事が中止、昨年は宿泊行事は実施できたものの制限が多い中での旅行でした。今年は3年生にとって初めて昨年までのような制限がない中での旅行でした。生徒たちは日常と異なる時間を充分に楽しんでいました。