第77回収穫祭を無事に開催し、盛況のうちに終了しましたことをご報告いたします。

 今年度の収穫祭では、生徒主体の伝統を受け継ぎながら、時代の変化に即した新たな試みに挑戦する実行委員会の強い思いと粘り強さが印象的でした。

 特に、志木高開設75周年を記念して完成した光彩館を活用した企画が目玉となりました。器楽部やワグネル・ソサィエティー男声合唱団のコンサートを新しいホールで開催し、音楽に適した環境で素晴らしい演奏を披露することができました。また、本校卒業生でメフィスト賞作家の金子玲介様をお招きした「対話トークイベント」は、当日満席となるほどの盛況ぶりでした。

 さらに、各クラスや部活動有志による企画や展示、生徒会による校内ツアー、美術作品や国際交流プログラム、「わたしのイチオシ法律」の展示、ユニークな飲食物の提供、バスケや硬式野球の招待試合、中夜祭や後夜祭でのパフォーマンスなど、多彩な内容が収穫祭を彩りました。また、生徒が一からデザイン・製作したパンフレットやポスター、なんとか完成までたどり着いた門にも、彼らの才能と熱意が存分に表れていました。

 このように、今年度の収穫祭は、生徒たちの個性と創意工夫が光る場となりました。今後とも温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 以下に掲載するのは、本校3年、実行委員長の関大貴君による思いの詰まった開催報告です。

 10月26日(土)と10月27日(日)の両日にわたって第77回収穫祭を開催しました。一週間前から天気予報が雨だったことに加え衆議院議員選挙とも日程がかぶっており無事の開催と集客が怪しい状況でしたが、2日間で過去最高レベルの5,000人近くの来校者にお越しいただき最高の収穫祭を実施することができました。

 収穫祭実行委員会は昨年の12月に発足し約1年間にわたり予算の策定、様々な企画の考案から実施まですべて生徒でやってきました。毎年収穫祭実行委員会は、前年度の委員からそれぞれのパートの仕事内容を引き継ぎます。しかし今年は、昨年までのコロナ対策を撤廃しコロナ前の収穫祭に完全に戻すことを目標としていました。そのため、昨年度の引き継ぎ内容と今年の企画とが異なることも多くあり、あらゆるパートで新しいことを開拓しました。そのため収穫祭当日の朝まで、どこか足りないところはないか心配でしたが無事に開催できました。

 特に、コロナを経て社会の衛生管理に対する意識がより一層厳しくなっており、生徒による飲食物の販売の実施も厳しい状況でしたが、飲食パートのキャップを中心に保健室や先生方と粘り強く交渉してくれたおかげで、無事に埼玉県の名産や韓国で大人気のジュースなど様々なユニークなものを販売することができました。

 また、今年は志木高の開設75周年を記念した光彩館が完成したこともあり光彩館を使った企画を行いました。光彩館には250人ほどを収容できるホールがあり、例年牧童の広場や体育館でやっているワグネル・ソサィエティー男声合唱団と器楽部のコンサートをこのホールで実施しました。体育館と比べて、より音楽に向いたこのホールを用いたことで素晴らしいコンサートになったかと思います。

 そして、今年の収穫祭は目玉企画として志木高卒のメフィスト賞受賞作家である金子玲介様にお越しいただき、志木高生と金子さんとの「対話トークイベント」を実施しました。このトークイベントの会場も光彩館ホールです。これまでの収穫祭では、外部の著名な方をお招きして志木高でイベントをするといった経験がありませんでした。そのため、志木高の中でもお招きしてよいか、その際のルールなど何もありませんでした。無から企画を造り先生方と交渉するのはとても大変でしたが、この収穫祭でぜひともやりたいという熱意を感じ取っていただき無事に行うことができました。当日は会場満員御礼の大成功で、金子様にお越しいただいて本当に良かったと感じています。この場を借りて改めて金子様に御礼申し上げます。

 記念すべき77回の収穫祭で、これまでのことも引き継ぎつつ新たなことも多く開拓しました。そのため、実行委員をはじめ多くの友達にいろいろ大変なお願いもしましたが無事に開催することができました。みんな本当にありがとう!そして、ずっと見守って下さった担当の先生方、事務の皆様、志木高生、収穫祭にお越しくださったすべての皆様。ありがとうございます!

第77回収穫祭実行委員長 関大貴