2025年12月19日(金)、三田キャンパス西校舎ホールにて、第139回志木演説会が開催されました。落語立川流真打で著述家である立川談慶氏をお招きし、「落語から学ぶコミュニケーション」という演題でお話しいただきました。実は本校卒業生のお父君であり、ご子息(優都君)による愛情たっぷりの「他己紹介」で始まりました。談慶氏は、安定した会社員を辞めて芸の道に入り、塾員で初めて真打となったパイオニアです。立川談志師匠の元での「前座9年半」という厳しくも人情味溢れる日々については、〈本格派(本書く派)落語家〉である談慶氏の多くのご著書(『狂気の気づかい――伝説の落語家・立川談志に最も怒られた弟子が教わった大切なこと』など)で触れられていますが、これから自分の人生と向き合っていく本校生徒にとって大切なヒントになるお話を、盛沢山の笑いを挟みながら披露してくださいました。
まず、大学時代に出会った本校出身の仲間に触れ、「志木高生は自転車。外部から来た学生が歩行者で、幼稚舎から上がってきた学生が自動車ならば、その間を風を受けながらスイスイと呑気に走ってゆく」と、苦労の絶えない芸人修行中の談慶氏に卒業後も寄り添った先輩たちへの想いを振り返ります。遅刻してきた生徒に対しても、「これぞ志木高生、本日の打ち合わせには倅も遅れてきた」と即興で笑いに変換します。
そして、人生でいかに「聞く」というコミュニケーションが大切であるか、そうした相手の立場から世界を観ることで自分自身に気付きをもたらすコツを、『一眼国』をはじめとする落語を例に、スタンダップコメディと対比しながら縦横無尽に示し、現在の芸の肥やしになった師匠との大切な経験の数々へと結びつけます。最後は談慶流にアレンジした『壺算』で締め括り、生徒たちは、「人間のダメさ加減」を肯定する落語の奥深さを間近で堪能することができました。質疑応答まで、笑いと涙と志木高愛に溢れていました。
演説会終了後、大竹音色講師担当の自由選択科目「芸術A」履修生徒による合唱が披露され、その後、国際交流に参加した生徒から、台湾、オーストラリアそれぞれの交流の内容が紹介されました。また、全国大会に出場する蹴球部と端艇部、英語コンテストで優秀 な成績を修めた生徒の表彰がありました。
次の志木演説会は、2026年7月中旬を予定しています。
)





